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昔話 Archive

ハサミと糊と赤ペンと。

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就職して3年目のことでした。新しく始めるプロジェクトのために、企画書を仕上げなければなりませんでした。必要な事項を含めて行くと、A4×20頁ほどの分量になりました。掲載できる図表の数が限られていたので、文字だらけの何とも愛想の無い企画書でした。ただヴィジュアルで誤魔化せないぶん、書き言葉で全てを説得しなければなりません。ですから、全体の構成と文体には、ずいぶんと気を遣った憶えがあります。

続 正月の友人宅。

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間違いなく、すぐ近くまで辿り着いているはずでした。「目と鼻の先」と言っても良いくらいです。それらしき集合住宅に、幾つも見当を付けました。しかしアパート名が違っていたり、該当の部屋番号が無かったり。逆にアパート名が不明な建物もありましたが、明らかに所番地が違います。通りを挟んだ向かいには、新築間もない高層ビルがそびえています。私たちはそのビルの周囲の街区を、ひたすらウロウロと歩き回っていたのでした。

正月の友人宅。

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5年ほど前のことです。正月に帰省した折り、実家の隣市に暮らす友人夫婦を訪ねました。 夫婦とも学生時代の友人で、いわゆる「同級生夫婦」です。彼らは共働きなのですが、旦那の職場は西隣の県、奥さんの職場は南隣の県といった具合に離れています。どちらにも偏ることなく、公平に中間地点に居を構えたら、そこがたまたま私の実家の在る県だった、というわけなのでした。

続 続 気づけない終わり。

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当時、奥様は3人の幼い子どもの母親として主婦業に専念しておられました。いちばん下のお子さんは幼稚園に上がる前でした。奥様がどのように話頭を転じて下さったのか、すっかり忘れてしまいましたが、そのとき話して下さったことを、いまでも鮮明に憶えているのです。

続 気づけない終わり。

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前日に電話を入れていたとは言え、唐突な訪問であったことに変わりはありません。にもかかわらず、先生はとても暖かく、当時と何も変わらぬ調子で私を迎えて下さいました。数年前に建売を買ったというそのお宅は、まだ真新しい匂いがしました。既に3人のお子さんがあり、いちばん上のお子さんは、当時、たしか小学校の中学年であったかと思います。

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