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続 続 似て非なるもの。

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なんだか釈然としないのです(笑)。それは「完成。」という記事に書いた異和感と同じものです。つまり、フィルムカメラでできることを、わざわざ手間隙かけてデジタルで後追いしているという異和感…..。むしろ「うしろめたさ」といった方が正確です。自分で撮った写真でも無いのに、それどころか、憧れてやまない森山さんの写真なのに、何故こんなふうに思ってしまうのでしょう…..。

そもそも、私はデジタルを否定していません。それどころか、嬉々としてデジタルの恩恵を受けているひとりです。フィルムスキャナが無ければ、このmemorandaは有り得なかったはずなのです。

このブログを始めておよそ1年半の間、載せていた写真のほとんど全ては、カラーネガもしくはカラーポジで撮ったものをモノクロ変換した写真です。最初の数ヶ月の写真が欠落している理由は2005年12月8日の「大失態。」という記事に書いたとおりですが、さらに2006年9月まで、ほぼ全てモノクロ変換した写真でした(十和田湖畔のこの梅宮像も、もとはカラーポジで撮っています)。

むしろ私は嬉々として、カラーとモノクロの一挙両得を、かなり初期の頃から楽しんでいたわけです。とにかくたくさん撮りたかったので、当時、最も安価だったAgfa Precisa 100というリバーサルフィルムを買い込んで、そればかりを使っていたのでした(「庶民の弁。」参照)。

森山さんのことを知ったのは2003年3月のこと。ブログを始めたのは2005年の2月のこと。それまでに撮り溜めていたカラーフィルムのストックを、モノクロ変換して使っていたのです。モノクロフィルムに「質感」があることを知り、本格的に使い始めたのは、ずいぶんあとになってから…..Agfa Precisa100が手に入らなくなった頃のことです。

さすれば、森山さんがデジタルカメラで撮影し、そのカラー画像をモノクロ変換して写真集を作ったところで、私が異和感を覚える筋合いは無いはずです。ところが、どうにも落ち着かない…..。この浮き足立った心地は、いったいどういうことなのでしょう…..?

『NORTHERN3』の森山さんの言葉を読んだとき、反射的に思い浮かべたのは、極めて優秀なオペレーターの存在です。もちろん、あのブレッソンだって、ピエール・ガスマンというプリンターがいたからこそ、「カルティエ・ブレッソン」たりえたはずです。既に森山さんが「森山大道」という企業体の社長であるとするならば、このデジタル時代に優秀なオペレーターを抱えることなど、極めて自然なことに違いありません。

(つづく)

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