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続 続 続 続 400NNと#32。

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そこで、この土地で新しく出会った万年筆店で相談に乗ってもらうことにしました。お若いにもかかわらず、商品知識がとても豊富な店員さんが居らっしゃるのです。彼女に診てもらったところ、開口一番、「もう少し回るはずですね…..」とのこと。そうして店の奥に消えたかと思うと、同型品のパーツを携えて再び現れ、どの程度回転するものかを実演して見せてくれたのです。

渡されたパーツを私も手に取って回してみました。独特の硬さはあるものの、じんわりと、しかし着実に回転を続け、ピストンの先端がインキ確認窓のあたりまで顔を覗かせるのです。明らかに、これは違う…..。

やっぱり、壊れているのかな…..残ったインキが接着剤のようにこびりついて、無理に回すと別の箇所に負荷がかかり、ポキっと折れてしまうかも知れませんね…..分解できるなら自分で掃除するんだけど、きっと専用の工具が要りますよね…..そんな諦めを自らに言い聞かせるように、彼女に向かってつぶやいていました。

すると彼女は、修理を受け付けることは可能だが、おそらくスペアパーツは残っていないだろう、仮に在庫があったとしても、修理費は高額になるだろうし、時間もかかるに違いない、2月になれば川口先生のペンクリニックがあるから、いちどそこで診てもらってはどうだろう…..と、まるで我がことのように、いろんな提案をしてくれるのでした。私が最も好きなタイプの店員さんです。

そんな彼女の提案を聞きながら、気持ちはすっかり諦めていました。しかしそんな時ほど、かえって気持ちと行動は裏腹になるものです。いわば「ダメもと」の腹が括れてしまうのです。そしてほんの少し、尻軸を回す指に力を込めてみました。すると、「ぷつっ」という手応えとともに、じわりと尻軸が回り始めたのでした。その間にも、彼女は熱心に色んな可能性を示してくれています。そんな彼女を遮る勇気の無かった私は、小声で「すみません…..回っちゃったみたいなんですけど…..」。

同型品で予行演習ができたおかげで、力の加減と入れ具合を学習できたようなのです。いちど動き始めると、後は非常にスムースで、幾度も押し引きできるのでした。これなら問題なく使えそうです。

そんなわけで、2本とも、無事に再生したのです。ただ、#32には、まだインキを入れていません。やはりいちど、川口先生に診て頂いてからにしようと思っています。また軸の太さも私好みではありませんから、問題なく使えることがハッキリすれば、父に返そうと思っているのです。

(了)

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