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続 服の値段。

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さて、ひと月近くも放っていた記事の続きです。とは言え、あまりに時間が経ちすぎたので、その詳細はいくつも記憶の彼方に消えてしまいました。今となっては、要点のみをかいつまんでお話しした方がスッキリして良かろうとも思いますが、できるだけ記憶を手繰って書いてみたいと思います。とにもかくにも、出張先での仕事を終え、彼が私を連れ出したのは六本木だったのでした。

ちょうど、酒癖のよろしくない歌舞伎役者さんの「事件」が起きる直前のことでした。六本木のなんたるかを知らない私にとって、そこは全く未知の世界です。ずいぶん以前、私に最も良くして下さった先輩同僚に連れられて、当時、出来たばかりの六本木ヒルズを真昼に訪ねたことがありましたが、夜の六本木は全く初めてだったのでした。

とは言え、怪しい場所に足を踏み入れたのではありません。彼は衣服に対する造詣が深く、上京すれば必ず立ち寄るお店の幾軒かに足を運ぼうというのでした。ほぼ十年来、懇意にしている店長さんも居るとかで、要は私にとっての中古カメラ屋さんのようなものなのだな…..そう得心した私に何の依存のあろうはずも無く、いわばブランドやファッションの「本格派」に誘われて、ちょいとばかり「その道」を垣間見てみたいと思ったのでした。

およそ衣服に対して何ら知識も見識も無く、ひたすら量販店のお世話になることしかしてこなかった私とって、ここは全く未知の、そして得体の知れない世界です。カメラの場合、値段の張るものほど丈夫で耐久性に優れ、また値段相応の「風格」を備えているものです。わずかばかりでも商品知識があるからかもしれませんが、並べたカメラのどれが高価でどれが安価か、また定評のあるメーカーのものかどうか、比較的楽に言い当てられるものです。

しかし、衣服に対しては、この感覚が全くといって良いほど応用できません。「みてくれ」から判断して、その品質に多少の良し悪しの見当は付けられるかもしれませんが、仮に名だたるブランドの衣料品と量販店の規格品とをずらりと並べられたなら、私の場合、まるで区別は付けられないでしょう。

さらに理解に苦しむのは、値の張るものほど品質が良く、そして品質が良いものほど耐久性が無く、極力慎重な扱いが求められるということです。値段と耐久性の間が綺麗に正比例しないという事実は、私を大いに混乱させます。おまけに「このコート一着が、新同品F3/Tの2台分かぁ…..」などと換算してしまうと、「写真も撮れなきゃチタンでもないカシミヤの分際で…..」と、ついつい憤ってしまうのです。

(つづく)

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