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縁のある人(3)。

  • December 1st, 2010 (Wed) 19:17
  • 昔話

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引越を目前に控えた今年の3月、思いがけず彼女の消息を伝えた者は、あろうことか私の弟でした。同じ小学校で過ごしたとは言え、五つ歳下の弟には、もとより彼女との接点などあろうはずがありません。受話器を通して彼の口から「○○さんを知っているか?」と彼女の名前が出たときは、その取り合わせの不可解さに、しばし反応できませんでした。

そうして彼の口から語られた詳細は、私には意外なことばかりでした。てっきり関東に暮らしているものと思っていた彼女は、ご主人の仕事の都合で西日本に暮らしており、そこは弟と同じ市内の至近距離なのでした。

もちろん、それだけなら、街中ですれ違うことこそあれ、互いに名乗りをあげる機会など有り得なかったでしょう。ところが仕事がらみのとある会合で、たまたま弟と同席する機会があり、彼の人相風体や話し口調に私を彷彿とさせるものがあったらしく、ましてや同じ姓なので、思い切って私のことを訊ねたそうなのです。当然の成り行きとして、今度は弟が驚いたのでした。

偶然のうえにも快活な彼女の性格が幸いして、実に15年ぶりの接点を回復したのでした。弟にとっては、なにより私に似ていると思われたことが心外で、そのことに痛くご立腹、そして不平不満タラタラでしたが、それでもこうした偶然を演出することになったことは喜んでいるようでした。

後日、余った年賀状を使い回した彼女のメッセージが送られてきました。このエピソード、おおらかな彼女の性格を端的に表しているわけですが、しかし同時に、現在の彼女の近況を伝えるうえで、これほど適した材料も他に無いわけです(笑)。

15年前に見た2人の男の子は、私の記憶などお構いなしに、当然の如く、それぞれ高校生と中学生になっていました。しかも、さらにその下に、小学生の女の子がいることが判りました。小指の爪ほどにも満たない小さな小さな写真でしたが、家族5人の顔写真が可愛らしく並んでいました。

自分でも可笑しくなりますが、彼女だと思ってごく自然に私の目を留めた写真は、実は末の女の子のものだったのでした。

その後、教えて貰ったアドレスを通して、二度ほどメールのやりとりをしたものの、その後、今日まで、未だに会えないままでいます。幸い、さほど遠い距離では無いので、いつの日か機会を見て、カミさんと子どもを連れて会いに行こうと思っているのです。

(つづく)

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