Home > 文藝 > 続 続 昭和ジャリ本。

続 続 昭和ジャリ本。

200903GIFU016.jpg

当然、何かの間違いだろうと思いました。しかしその値札には、わざわざ手書きで『なぞの怪獣・珍獣を追え』と、その書名が書き込んであるのでした。さすがにこれはムリ。どうにも腑に落ちない値付けに、超軽量級のパニックを起こしてしまいました。出版社はおろか、シリーズの名前をメモすることも無く、ウッカリその場を離れてしまったのでした。

数日後、不意にその本のことが気になりました。その場でメモを取らなかったことを悔やむくらい、赤青黄に縁取られた白地の裏表紙が頭を離れないのでした。こういうとき、欠片ほどにもキーワードが無いのは苦痛です。ネットで検索しようにも、まるで手がかりが無いからです。

苦し紛れに、なかばヘルプのつもりで書いたツィート(3:14 AM Oct 2nd YoruFukurouから)にも反応は無く、手がかり無しのお手上げ状態…..。で、あれやこれやと頭をひねり、どこをどのように手繰ったのか忘れましたが、ふとした拍子に現物の画像を見つけ、そこからあとは見事なくらい芋づる式。「ジュニアチャンピオンコース」はもとより、「ジャガーバックス」まで見つけてしまったのでした(ジャガーバックスのGoogle画像検索はこちら)。

貪るように読んでいたタイトルが出てきたときは狂喜しました。『もしもの世界』、『あなたは名探偵』、『あの犯人を追え』、『怪奇ミステリー』、『名探偵登場』、『名探偵トリック作戦』、『忍者トリック作戦』…..改めて見てみると、濃いィなぁ…..。まさか石原豪人まで関わっていたとは思いませんでした。これも「時代」だったのでしょうか?

息子が小学校に上がった頃から、書店を覗くたびに児童書のコーナーが気にかかり、時間があれば足を向けることにしていました、そのとき感じていた異和感…..あるいは物足りなさの理由はこれだったのか…..と、ようやくそのことに気が付きました。つまり、「ジュニアチャンピオンコース」に類する本を、タダの一冊も見つけられなかったのです。

あまりに荒唐無稽なエセ科学が、ある時期を境に忌避されるようになったのでしょうか。それとも、今の時代から読み直せば、あまりに差別的な内容が多かったのでしょうか。そもそも、このシリーズがいつごろ終焉を迎えたのか、またその理由が何だったのかも分かりませんが、どうにも出版社の自主規制っぽいなぁ…..と思えます。売れないはずが無かろうに、と思うからです。

もしかすると、例のカルトによる事件がきっかけだったのかな…..?

いずれにしても、なんだか勿体ない気がします。「荒唐無稽」ぐらい、子どもの想像力を育んでくれるものは無いでしょうから…..。あまりに生真面目で「事実」が過ぎれば、それは「正しい」かも知れないけれど、畏れと紙一重の「夢」を子どもに抱かせるには役不足です。どのみちその「妄想」は、私のように、やがて綺麗さっぱり消えて無くなるに違いないのに…..。

そうそう。こうした子ども向けの通俗的なトンデモ本のことを、まとめて「昭和ジャリ本」と呼ぶそうです(笑)。

(了)

200903GIFU018.jpg

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://memoranda.egoism.jp/blog/2010/10/%e7%b6%9a-%e7%b6%9a-%e6%98%ad%e5%92%8c%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%aa%e6%9c%ac%e3%80%82.html/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
続 続 昭和ジャリ本。 from memoranda

Home > 文藝 > 続 続 昭和ジャリ本。

Spider
Recent Entries
Recent Comments
Archives
Categories
Now Playing
flickr Photostream
DSCF7851DSCF7849DSCF7848DSCF7846DSCF7844DSCF7840DSCF7839DSCF7853DSCF7833
TagClouds
Search
Feeds
Meta
Counter

Return to page top