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続 昭和ジャリ本。

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その岩波写真文庫を手に支払いを済ませました。待ちくたびれて退屈し切っているだろうと思っていたのですが、カミさんも子どもも未だお目当ての本が見つけられないらしく、さらにしばらく時間がかかりそうでした。そうなると私も見落としが無かったかどうかが気になりだし、再びグルグルと歩き始めていたのでした。

ふと、記憶をまさぐる色遣いが、眼の端を掠めました。なじみ深い四六判の単行本サイズ。白地の周囲を赤青黄のグラデーションが品良く縁取っています。手にとって裏返してみると、たしかに眼に憶えのあるシリーズ本の表紙が飛び込んできたのでした。

「ジュニア チャンピオン コース」

このタイトルを見て、なおもイメージが思い浮かばない方は、ぜひ下記のリンク(Googleの画像検索です)を辿ってみて下さい。「ぬぉ〜!!!!」と叫んだ方は、無条件かつもれなく私と同世代。「・・・・・?」と言う方は、±10年内外の開きで異なる世代、と言うことになろうかと思います。

「ジュニア チャンピオン コース」(Google画像検索)

そのとき手にしたのは『なぞの怪獣・珍獣を追え』でした。むろん、読んだ記憶はあったのですが、他にもっと好きなタイトルがあったはずでした。しかし、情けないことに綺麗さっぱり忘れています。タイトルはおろか、その表紙さえ浮かんできません。このシリーズのどれかを、貪るように読んでいた….見れば一目瞭然に判るのだけど…..と実体を伴わないイメージの記憶だけが、私を落ち着き無く苛立たせたのでした。

当然、その本の在った回りを、蟻の子一匹逃さぬ勢いで、眼光鋭く睨み回すのでした。しかし残念なことに、この『なぞの怪獣・珍獣を追え』以外にはありませんでした。このままこの本を置いて帰ると、シリーズそのものの名称も忘れてしまうだろうと思ったので、記憶のインデックス代わりに連れて帰ろうと思いました。

ところが、値札を見てビックリ。500円玉のひとつも出せば充分にお釣りが来るだろうと思っていたその本は、2,000円を遙かに超える値が付いていたのでした。ヤケ・シミ・ヤブレも甚だしく、まったく不相応な値付けに思えました。なにより子どもの頃、学級文庫であれほどぞんざいに扱われていたその本に、それほどまでの値が付いていることが、にわかに信じられなかったのでした。

(つづく)

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