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確実な未来。

  • October 19th, 2010 (Tue) 23:48
  • 思惟

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とある会合で興味深い話を聴きました。いや「興味深い」などと、安穏としていられる話ではありません。20年後、私は62歳になっています。還暦を過ぎています。おそらくこの先は日々劣化して行く肉体を抱え、「幸せ」よりも「不幸せ」に向き合う日々の方が、きっと多くなることでしょう。しかし、これは「私」という固有の身体に生じることに過ぎません。

「社会」の大所高所から眺めれば、私という人間の一回性など、本当に取るに足らぬ何かです。ところが、そんな「一回性」でしか無い個々の人間の集まりが、一定の束になってかかってくると、それは決して無視しえない数字になります。

この先の日本。その出生者数と死亡者数が、それぞれに高位、中位、低位で推移したとして、3×3=9通りのシミュレーションができるそうです。少なく見積もって800万人、多くて1500万近い人口が、今後20年の間に減るのだそうです。そしてこの9つのパターンにある数値を均してみると、概ね1200万人ほどになるそうです。

さて、「20年後には1200万人の人口減」と言われても、想像できる範疇を超えていて、なんだかピンと来ません。「現在の東京都の人口に匹敵するんですよ」と言われても、都内に暮らしていない私の場合、これまたあまりリアリティを感じません。

ところが、この1200万人という数字。現在の中国5県(鳥取、島根、岡山、広島、山口)と四国4県(香川、徳島、愛媛、高知)に暮らしている、生まれたての赤ちゃんからご高齢のおじいさん・おばあさんをすべてひっくるめた数と同じだと聞いたらどうでしょう…..? それだけの人数が、あれほどの広さの土地からゴッソリと居なくなってしまうのが、20年後のこの国の姿なのでした。

しかも、単に人が居なくなるだけではありません。どの年代の人口が減ってしまうかが問題です。いわゆる労働力人口も、いまと比べて約1000万人ほど減るそうです。私の実家の近隣世帯も老人ばかりです。やがて誰も居なくなってしまうでしょう。我が村では、既にこの「人口消滅」は始まっているのでした。

この確実な未来…..何も手を打たなければ、間違いなく実現してしまう未来…..。その20年後、私の息子は30歳になっています。さて、彼のために、私がしてやれることは、いったいなんなのでしょうか……。あるいはこの人口動態に、自然の摂理はどんな警告を出すのでしょうか…..。

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