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生物模倣。

  • September 10th, 2010 (Fri) 12:57
  • 電視

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昨夜の記事は、書いているうちに得体の知れない方向へと話が飛んでしまいました。本当は「生物模倣=バイオミミクリー」のことに触れるつもりだったのでした。昨日のお昼、いつものように自宅に戻り、カミさんと昼食をとっていました。BS-hiを点けっぱなしでした。いつもなら迷うことなく総合テレビに切り替えて、『ゲゲゲの女房』の再放送を観るはずでした。しかしBS-hiの流す『未来への提言』があまりに面白くて、ついつい見入ってしまったのでした。

なにしろ、「バイオミミクリー」という言葉に触れること自体、私には初めてのことでした。ほんのわずかに聞き囓っただけですから、誤りもあると思うのですが、要は自然界の様々な生物の特色を工業デザイン等に応用する、最先端の技術開発の旗頭のようなものでしょうか。

よく取り上げられるのは、水しぶきを上げることなく川に潜るカワセミの流線形、サメの体表にヒントを得た競泳水着、魚の側線に学んだ衝突回避センサー、ハス科の植物の葉の表面を模倣した撥水素材、ヤモリの足裏の解析に基づいて開発された粘着テープなどです。

もちろん、これは今に始まったことではありません。私になじみのあるところでは、初期のFE2やFAのシャッター幕がそれにあたります。1/4000のスピードを保障し、かつ耐久性を高める点から、ハニカム構造のエッチングが採用された….という宣伝文句を、まるで近未来の出来事に立ち会っているかのように感覚したものです。

番組の中で,とりわけ私が興味を惹かれたのは、Qualcomm社の開発したmirasolというディスプレイです。蝶の羽の発色の原理を応用して作られたそのディスプレイは、バックライトを必要としないために大幅な消費電力の削減に繋がるだけではなく、環境光すなわち反射光でモノを見ることになるので、目にもずいぶん優しいはず…..ということのようです(もちろん、これがiPadのようなタッチパネルと共存できるのかどうか、私には判りませんが…..)。

とにもかくにも、私が心惹かれたのは、「蝶の羽がなぜ特定の光を反射するのか?」という問いを極めただけでなく、その仕組みをディスプレイの開発に応用できると思いついた発想の転換でした。

mirasol、本格的な商品化までには、未だいくつものハードルがありそうですが、是非成功して欲しいなぁ…..と思います。バックライトの液晶画面を眺めるのは、このCinema Displayにせよ、iPadにせよ、まるでライトボックスに乗せたポジフィルムを延々と見ているような気になって、モノを考えるにはまったく向いて無いと思えるのです。

電子書籍が思ったほどに普及しない理由も、生理に反する眼の使い方を強いられるため、そのことに対する忌避感があるのかもしれません。透過光はツラいです。読み、そして考えるためには、やはり反射光の方に分があるように思えるのです。

それにしても、バイオミミクリー。なんだかとっても楽しみです。いずれ私もスパイダーマンに……。

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