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先祖の数。

  • July 14th, 2010 (Wed) 23:19
  • 思惟

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家族で広島を訪ねたのは、2007年の春のことでした(参考記事:「続 続 続 家族旅行。」)。当時、子どもは幼稚園の年長組になる年でした。その折、広島の平和記念資料館を訪ねました。当時5歳の彼が、そこで眼にした光景をどのように受け止めたのか、親でありながら私にはまるで見当がつきません。しかしその時のことは、いまでも比較的鮮明に憶えているようです。そして時折、もういちど訪ねてみたいとせがんで来ることがあります。

その旅行から帰った後のことだったと思いますが、あるとき、彼がこんなことを私に訊ねたことがありました。死んだ人と生きている人と、どちらが数が多いのか?と。

私は何を訊かれたのか、すぐに呑み込めませんでした。戦争に関わった人と巻き込まれた市民のうち、亡くなった人と生き残った人とを比べたら、どちらの方が多いのか?という質問かと思いました。しかし、彼が訊きたかったのはそういうことではありませんでした。長い長い歴史の中で、今までに死んだ人の数と、いま現在、生きている人の数とを比べたら、いったいどちらの方が多いのか?というのが、彼の訊きたいことだったのでした。

簡単に答えられるようで、意外に「はて?」と考え込んでしまいました。普通に考えれば、いま生きている人間の数よりも、死んだ人間の数の方が多いに決まっています。それは私の実家の墓に眠る先祖の数を勘定し、これを現在生存している我家の人数と比べただけでも一目瞭然です。

しかし、それでは有史以来、西暦2010年の今日まで、いったいこの地上に生まれ、そして死んでいった人間の累計の数など、そもそも見当が付くものなのでしょうか…..。もしかすると、仮説的な算出方法があるのかも知れませんが、どうにも掴みきれない数字のような気もします。加えて、こんなことも思いました。長い歴史のどこかでは、いままさに生きている人間の数が、それまでに亡くなった人間の数と拮抗したり、あるいはこれを上回った瞬間が有ったのでは無かろうか……と。

今の世界の人口と言われる「約70億人」という数字は、いままでに亡くなった人間の数の、果たして何分の1に相当するのでしょうか。あるいは意外に拮抗していたり、もしかすると死んだ人間の数を上回っていたりするのでしょうか…..?

(つづく)

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