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まっすぐ帰る。

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以前に勤めていた土地では、自宅と職場は5kmほど離れていました。幾本かのルートがあるのですが、いずれを選んでも市の中心部を経由することになります。自ずと道の両サイドには誘惑があり、たとえば書店に寄り道して雑誌や書籍が増えてしまったり、なじみのカメラ店に挨拶したついでにレンズを1本抱えていたり、はたまた老舗の万年筆屋で店主と会話を楽しんだついでにインクボトルが増えていたりと、なかなか多忙な毎日だったのでした。

「通勤時間はロスタイムに過ぎん。」と言う、尋常ならざるカメラマニアであるところの我が父の家訓に忠実な私は、これまでにも概ね職場近くに居を構えることをモットーにしてきました。当時、自宅から車で15分の時間距離は、私にとって充分に「至近距離」だったのです。

しかし、それもこれも人口が少なかったから出来たことです。仮にいまこの土地で、同じように職場から5km離れた場所に居を構えたとしたら、とても15分では辿り着けないでしょう。それくらい、以前と比べると車があふれ、人も多い土地なのです。

むろん、引越前にそのことは判っていましたから、私は以前よりもグッと職場に近い場所に居を構えることにしました。その結果、直線距離で2km足らず。雨の日は徒歩で、晴れた日には自転車で毎日行き来しています。加えてお昼休みには、自宅に戻って昼食を摂る習慣もできあがりました。これはなかなか新鮮で面白い。おかげで毎日、カミさんと昼食を摂りながら、『ゲゲゲの女房』を観ています。なんともありがたいことだと思っています。

しかし、これだけ職場と自宅とが至近距離にあると…..おまけに、単に農場をかすめて住宅街を抜けるだけの通勤路ですと、当然のことながら、どこにも誘惑が身を潜める余地が無いのでした。仮にそうした誘惑に応えようとすると、「寄り道」の範疇をはるかに超えた「回り道」…..下手をすると「行楽」と言われても仕方のない距離を移動しなければならなくなるのです。

以前の土地に比べれば、中古カメラのショップも大型書店も充実し、しかもそれぞれが複数軒あるにも関わらず、そのどれもこれもが私の生活圏からは遠いのです。

「まっすぐ帰る」ってことが、これほどまでに難しく、ある種の決心を要することだとは思ってもみませんでした(苦笑)。

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