Home > 光画 > 写真戯作者のM150。

写真戯作者のM150。

2009NGY033.jpg

河出書房新社が刊行している雑誌『文藝』。その2010年夏季号の特集は荒木経惟さん、対談のお相手は森山さんでした(詳細はこちら)。一昨年の手術は成功したと言うものの、その後の体調のことなど、なんだかとても心配な荒木さんです。そんな折りにもかかわらず、この雑誌の巻頭を飾る森山さんとのフォトセッション、タイトルは「遺影」です。

いくら出版社の求めに応じたものとは言え、あるいはエディターが勝手に付けた(?)タイトルとは言え、暗喩と直裁が同居したかのような表題に、胸がえぐられる思いがします。およそ対照的とも思える荒木さんと森山さんの絆を読み解くことなどできようはずもありませんが、この記事を通して伝えられる2人の様子は、私のような素人の胸にも迫ってくる何かがあるものです。

この信頼関係、あるいは共犯関係は何なのでしょう。写真を知り尽くそうと止むこと無く歩き続けている2人だけが、言葉を越えた深層で手を携えている気がします。この2人の前には互いの作風の違いなど、およそ表層的なものに過ぎないのでしょう。別の肉体に分かたれたからこそ、かつて同体だったことに気が付けた…..。そんなふうに思えて仕方ありません。

だからこそ、この先の2人のことが、とりわけ荒木さんの体調のことが気になって仕方が無いのです。おまけにこの春、最愛のチロちゃんを亡くした心持ちはいかばかりかと…..。察するに余りあります。

いま、荒木さんは自筆で裏蓋に「棺桶」と書いたPENTAX LXを持ち歩き、日々を撮り続けているそうです。件の対談では「最後の銀塩写真家」を宣言した荒木さんでしたが、その対談の最後で森山さんからRICOHのGX200を譲られていましたから、いまは案外、デジタルに転向していらっしゃるかも知れません(笑)。しかし、やはり私は、荒木さんには物理的な機械音のする銀塩カメラが似合うと思うのです。

いちど私なりに荒木さんの魅力を考えてみたいなぁ…..と思っています。どうしてこれほど多くの人が、荒木さんに惹かれるのか、同じことをしていれば、あっという間に桜の御紋のご厄介になるだけの素人と、いったい何がどう違うのでしょう。荒木さんを評して「写真戯作者」という言葉があるそうです。本当に、その魅力は底が知れません。

ついでに、雑誌『SWITCH』とNewBalanceとのコラボに登場した荒木さんの履いていた靴、M150(こちら)が気になったりもします。荒木さんのために作られたようなスニーカーと言っても良いくらい、本当にキマっているのです。

荒木さん、早く良くなれ!!

2009NGY037.jpg

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://memoranda.egoism.jp/blog/2010/06/%e5%86%99%e7%9c%9f%e6%88%af%e4%bd%9c%e8%80%85%e3%81%aem150%e3%80%82.html/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
写真戯作者のM150。 from memoranda

Home > 光画 > 写真戯作者のM150。

Spider
Recent Entries
Recent Comments
Archives
Categories
Now Playing
flickr Photostream
DSCF7851DSCF7849DSCF7848DSCF7846DSCF7844DSCF7840DSCF7839DSCF7853DSCF7833
TagClouds
Search
Feeds
Meta
Counter

Return to page top