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遺産相続。

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尋常ならざるカメラマニアであるところの我が父の周りには、いわゆる「同好の士」が、付かず離れずの適当な距離間隔で、常に集まっているようです。これは私と父とを比較したさいの決定的な違いです。外向的で人付き合いの上手い父に比べ、私は何をするにも一度は躊躇して見せなければ気が済みません。そうして用心に用心を重ねた挙句、土壇場で踵を返すことが多いのです。

ま、私のことはともかくも、そんな父のもとに、ここ最近、さらに中古カメラが集まりつつあるようです。ここ2〜3年の間、私が実家に電話を入れた折り、開口一番に「また来たで。」という父の言葉を聞いたのも、一度や二度ではありません。

その最初は10年以上も前のこと…..つまり、私が写真を始めた頃のことです。当時、父は定年を目前に控えていました。その父のもとに、懇意にしていた同い年の同僚が、「もうやめたから、お前にやる。」と言いながら、ダンボール箱に詰め込んだカメラ一式を持ち込んで来たのだそうです。

もちろん、「マニア垂涎」の高級な機材など何ひとつなく、父と同様に実用一辺倒の機械ばかりだったそうです。ただ、いちどにそれほど多くの機材を引き継ぐことは、当時の父にとっても初めての経験だったらしく、「自分のところになど持って来ず、中古で売れば良かろうに」とか「子どもさんに引き継いでもらったらどうか」とか、とりあえず、あれこれと進言してみたそうです。

しかし、それでもその同僚は、「お前なら使ってくれるだろうから」という理由で置いて行ったのだそうです。もちろん、父だって嬉しかったに違いありません。そんなことを2〜3人も繰り返しているウチに、「あいつなら引き受けてくれる」という風評でも立ち始めたのでしょうか。なかには「デジタルに切り替えるから」という理由で持ち込まれたり、ほとんどゴミ同然の機械まで引き受けていたこともありました。

(つづく)

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