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意外と短い。

  • February 27th, 2010 (Sat) 23:58
  • 思惟

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他県に勤める先輩同僚と、およそ3ヶ月ぶりに会いました。「先輩」と言っても大先輩です。ところが、そう思っているのは私の方だけだったのかも知れません。年齢差から言えば、15〜16年ほどしか差が無いのです。ところが、この15〜16年の年齢差は、そのタイミング次第では、とてつもなく大きな開きに思えます。たとえば、私が物心つかぬ3歳の頃なら、その先輩は大学に入った頃だと言うことになります。

私が小学5年生の時の担任は、当時20代の後半で、未だ独身でした。若々しく、スポーツマンで、みんながその先生のことを好きでした。私はどちらかと言うと、その先生に対して疎外感を抱いていたので、懐かしいとも会いたいとも思いませんが、その先生との年齢差は、ちょうど15〜16年のはずなのです。

おそらく、あの先生も、いまや還暦間近なのでしょう。件の先輩同僚と同様に、髪も白く、もしかすると無くなっているのかも知れません。私の中でその先生は、20代後半の若々しい姿のままで記憶のなかに焼き付けられているのでした。

さて、その先輩同僚と昨夜、仕事を終えたあと、飲みに出かけました。互いにとって馴染みのない、出張先の居酒屋でのことです。互いの年齢差の話になり、何歳で出会ったかによって、その年齢差のもつ意味が、まるでちがった装いを見せることを確認し合いました。

むろん、私が先輩に対して抱く「年齢差」と、先輩が私に対して抱く「年齢差」の感覚には自ずと違いがありました。彼の方がより短く、近しく感じているらしいことが判りました。言われてみれば、私だって、15〜16歳も年齢の離れた後輩に対して、間違いなく友達感覚で接しています。到底、向こうからは、そうは見えないことでしょう。

そんなことを、先輩と話していました。そうして彼は、ふとつぶやきました。「人生って、意外と短かったなぁ…..」と。

今の年齢に15年を足せば、否応なく還暦を意識せざるを得なくなります。そうして、そこからさらに15年を足せば、もはや生きているのかどうかさえ怪しくなります。そう考えたとき、「人生は、意外と短い」とつぶやいた先輩の心持ちは、なんだかとても良く解る気がするのでした。

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Comments:2

omote 10-02-28 (Sun) 10:34

年度末も近くなり、退職される先輩と接していて全く同じ感覚をいだいていたところでした。
まだしばらく続く長い時間と漠然と思っていたものを、自分に残された時間として厳密にとらえなおしてみると、まさに”意外と短い”ということになります。自分があとどのくらいの仕事を成し遂げることができるのかを計算してみると、そう多くのことはできなさそうだ…と感じます。

ライフワークとしての写真(かつ時間をとどめる写真)は、否応無しに流れていく意外と短い時間とのつきあい方として、プラスに働くのではないか、と思っています。

mb 10-03-01 (Mon) 17:41

omoteさん、こんばんは。返信が遅くなってすみませんでした。
omoteさんと私、ほぼ同世代ということになるのでしょうか…..。30代の前半には、「10年×3セット」という具合に、人生の残り時間を勘定してみたものでしたが、そのとき、意外にも全く考慮に入れていなかったのは「身体の衰え」ということでした。それが後厄の昨夏から今日にかけて、急激に身体の衰えを感じ始めています。
以前、「割り算の年齢差」という記事を書いたときには、子どもと私の年齢差の問題を書きました。しかし今回の記事は、年長の同僚が、私よりもさほど歳上では無かったことに気付いたこと、そして、そこには間違いなく、私自身の「身体の衰え」という、抜き差しならぬ生理的条件が有ったことを書いたのでした。
いやはや(笑)。

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[...] ょうか。「振り返ってみると、意外に人生は短かったですよ」とつぶやいたあの方(「意外と短い。」参照)のことが、にわかに思い出されます。およそ一人の例外もなく辿り着くはず [...]

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