- January 10th, 2010 (Sun) 22:46
- 思惟

一昨日の夜9時のNHKニュースが、急成長する中古の携帯電話市場のことを報じていました。TPOに応じて衣服や腕時計を変えるように、人によっては携帯電話もファッションであり、複数台を所有する人もいるのだとか。そういう方にとって、携帯電話の中古ショップはとても貴重な存在のようです。ただ、そこには問題もつきまとっていて、たとえば盗難に遭った個体が紛れ込み、違法に出回ることもあるのだそうです。
携帯を持たない私にとって、複数台を使い分けるとは一体どういうことなのか、皆目見当もつきません(苦笑)。ニュースの映像は、プラスチック製のコンテナに隙間なくギッシリと…..しかし整然と詰め込まれた中古の携帯電話を映し出していました。それを無造作にぶちまける様子を見ていると、不可思議で虚しい思いが綯い交ぜになった感覚を覚えました。
片方には、私のように携帯をいちども使ったことの無い者が居ます。その反対側には、既に数回の機種変更の経験をもち、現在も複数台を所有している人がいます。そうして打ち棄てられた機械たちが、文字通り「有象無象」の体(てい)で次の出番を待っています。
そのままショップで売られて再利用される個体もあれば、解体業者に回される個体もあるのでしょう。もしかすると、売られもせず、解体もされず、単なるゴミとして処分されるだけの個体もあるのかも知れません。その再利用の程度はともかく、そもそもこれほど多くの無駄を「必要」として創出しなければ立ち行かない経済とは、いったいどんなものなのだろうと考え込んでしまいます。
そんな具合にボンヤリと画面を眺めていました。興味をひかれたのは、そのあとに登場した識者のコメントでした。中古の携帯電話市場が、今後さらに成長を遂げるには、特定の機種と通信会社との固定した関係を見直す必要があると言うのです。
固定電話なら、どこのメーカーのどんな機械であっても、購入後にモジュラージャックにケーブルを繋ぎさえすればすぐに使えます。しかし、携帯電話の場合、通信会社による機械の囲い込みがあるために、それが中古の携帯電話市場の成長の妨げになっている…..ウロ憶えですが、たしかそんな内容でした。
なるほど、言われてみればその通りです。テレビであれパソコンであれ、回線を提供する業者によって、使える機械が制限されてはたまりません。Macを使いたければ、回線品質の悪い業者と契約せざるを得ない…..そんなことは願い下げです。しかしよくよく考えると、携帯電話の世界とは、そもそもそういう世界なのでした。この関係が、いつか崩れる日は来るのでしょうか…..。そうなったら、私も携帯を持つことを考えるかも知れません(笑)。
テクノロジーの発達はたしかに目覚しいのですが、モノと人との関わりは、ますます不自由になっているのかも知れませんね。

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Comments:2
- azusayumi 10-01-23 (Sat) 10:55
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端末ゼロ円などと言いながら実質高い価格分が分割払いになっているなどというのはちょっと問題のある売り方だと思うのですが、この業界はいつもスレスレの手段を使いますよね。囲い込みも2年契約とか健全な競争を妨げるような販売方法は消費者にとっては良くないことなのでしょう。加えて諸外国との比較で高過ぎる通話料も何とかしてくれないかと思います。仕事柄、国際電話を携帯からかけなければならない時もありますが、まさか通話料が高いから折り返してくれとも言えませんし(笑)
- mb 10-01-25 (Mon) 22:54
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azusayumiさん、こんばんは。返信、遅くなってしまってすみませんでした。
私から携帯電話を遠ざけている要因は幾つかあるのですが、その最たるものが料金体系の不可解さなのです。要するに、そのカラクリを読み解くだけの能力もなければ、努力もしていないのですが(笑)。
諸外国と比べた時の通話料の高さについては、私もよく耳にするところなのですが、いったいどうしてなのでしょうね? つまるところ、電電公社が生きているってことなんでしょうか?
あぁ、それにしても、私もいつか、携帯を持たざるをえない日が来るのかな……。








