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続 旧版の正体。

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一刻も早く、旧版アテナインキの代替品を見つけること…..その切迫した思いさえ忘れかけてしまうほど、すっかり諦めていたはずでした。ところが昨日、ふとしたことで「もしかして、これ?」と思えるインキに出くわしたのです。机の引き出し、特に右上の引き出しは、雑多な文具で埋まっているものです。別の捜し物をしていて、たまたま手に触れたのは、昔、知人から贈られたSailorのヤングプロフィットでした。

せっかくの頂き物にもかかわらず、細身の軸にどうにも馴染めない私は、申し訳なくもそのペンを眠らせていました。久しぶりに触れてみて「ちょっと使ってみるか…..」という気になったものの、当然ながら既にカートリッジは干上がっていました。

それでもこの引き出しのどこかに、セーラーのカートリッジインキがあることを、私は憶えていました。その確信を頼りに引き出しを捜索すると、記憶に違わず、12本入りの「セーラー ジェントルインク」のブルーがあったのです。他に代替品も無さそうなので、さほど期待もせず、そのうちの1本を差し込んでみました。

しばらくぶりのインキでしたから、ペン先に馴染むまで時間がかかります。本来ならペン先を洗い、しっかり乾燥させたあとに嵌めるべきでしたが、ついつい、その手続きを省略したのです。で、試みに一本だけ線を描いてみてビックリ!! あれほど探し求めていた旧版アテナインキに酷似した色の描線が眼の前に現れたのです。

旧版アテナインキをご存知の方ならば、ご記憶にあるかと思います。このインキ、乾いてみると、光の加減によって、まるで「赤チン」(あぁ、懐かしい….世代限定。)のような金属質の光沢を見せるのです。贈られたヤングプロフィット、しばらくぶりゆえにインクフローが悪かったので、カートリッジの腹を押さえてグイグイとインキを押し出していました。しかもそのペン先はB(太字)です。当然、漏れ出すようにインキが流れ、「ブルー」と言うよりも「ブルーブラック」の濃さになったのです。

しかし、そのトーン、そして書き味は、決してイヤなものでは無く、むしろ旧版アテナインキに限りなく近いものでした。

さて、ここからは、完全に私の空想の世界です。

旧版アテナインキのブルーブラックには、一時的にセーラーのジェントルインキのブルーを入れた時期があったのでは無かろうか…..? 私が最初に手に入れた万年筆は、丸善とセーラーが共同開発し、新世紀を記念して発売したキャンバス・マイカルタの「センチュリー」です(詳細はこちら)

その箱に同梱されていたのが、旧版のアテナインキでした。ペンはセーラーと共同開発したのです。ならば、そこに同梱のインクがどれほど「丸善アテナ」の皮を被っていようとも、その中身がPLATINUMであるとは考えにくい…..。そんな当たり前のことに、いまさらながら気が付いたのでした。

もちろん、「PLATINUM説」を否定するつもりはありません。PLATINUMだった時期もあれば、Sailorだった時期もあった、というだけのことでは無かろうか…..。たまたま私が旧版アテナを使いはじめたとき、既に中身はセーラーだったのでは…..。

もちろん、なにひとつ確証はありません。しかし、これなら文句なく乗り換えられると思います。

新年早々、何とも嬉しい、思わぬ拾いものをした心地なのです(嬉)。

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