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正月の友人宅。

  • January 8th, 2010 (Fri) 20:35
  • 昔話

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5年ほど前のことです。正月に帰省した折り、実家の隣市に暮らす友人夫婦を訪ねました。 夫婦とも学生時代の友人で、いわゆる「同級生夫婦」です。彼らは共働きなのですが、旦那の職場は西隣の県、奥さんの職場は南隣の県といった具合に離れています。どちらにも偏ることなく、公平に中間地点に居を構えたら、そこがたまたま私の実家の在る県だった、というわけなのでした。

その当時、彼らがそこへ移り住んでから2年足らずだったのではないかと思います。しかるに私は、まだ訪ねたことがありませんでした。転居の報せを受けてからというもの、お互いに「遊びに来いよ」「いつか行くから」と繰り返していたのですが、なかなかタイミングを合わせられず、ようやく実現したのが5年前の正月だったのです。

その住所から、概ね場所の見当は付いていました。県庁所在地のある、新幹線も停まる駅の西口方面です。ちょうど再開発が進みつつあり、昭和の面影を色濃く残す下町に、まるで不似合いな高層ビルが立ち並び始めていました。

訪ねたのは正月3日でした。カミさんと子どもも連れて、車で向かいました。駐車場が無いとのことだったので、最寄りのパーキングに停め、あとは住所を頼りに歩くことになりました。再開発絡みだったのでしょう、至るところで道路工事がありました。そうでなくとも見通しの悪い街区に、ほうぼうでアスファルトが引き剥がされ、パイロンが埋め尽くしていたように憶えています。

そこは学生時代を暮らしていた街によく似ていました。あるいはその街そのもののように思えました。一足先に再開発を迎えていたその土地に、未だ結婚前の彼らが暮らしていました。私は時折、夕食をご馳走になりに彼らを訪ねていたのでした。そんな記憶に苦笑しながら彼らの新居を探す私の目線は、どこまでも低いものでした。

教えられた住所を頼りに探し歩きました。しかし、いっこうに見つかる気配がありません。所番地を記した10cm×5cmほどの、ブルーに白抜きのプレートを探したり、それが見えない集合住宅なら、エントランスに入り込んで、そのポストから部屋番号と表札を確認したり…..そんな具合に散々に探し回りましたが、いっこうに見当たらないのです。

(つづく)

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