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自分のこと。

  • November 17th, 2009 (Tue) 19:44
  • 思惟

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今週末の土日に大きなイベントを控えています。いま、その準備に追われています。とは言え、今回の私は完全な脇役です。取り仕切るのは、私よりも若い世代の同僚たちです。都合5人のチームですが、傍目にも羨ましくなるくらい、優れた連係を見せています。しかも、肩肘張ったり、辛そうな顔を見せたりすることがありません。誰もが明るく軽やかに、そして誠実に取り組んでいるのです。

もちろん、その5人の中心にいるリーダーのストレスや辛さは、察するに余るものがありますが、おそらく今週末を乗り切ることで、彼にとってより価値のある、一段も二段も上がったステージが見えてくるはずです。その高みに上がってきてくれることは、私にとっても楽しみなことのひとつです。

打合せの会議を開いても、誰もが自分の分担と課題を持ち、あらかじめそれに対する「答案」を自分で用意しています。従って、進行もスムースです。彼らに経験のない部分で予想されるトラブルの可能性、それを示唆するのが私の仕事ですが、ほとんどその必要を感じないくらい、彼らなりのシミュレーションができているのです。

ともすると「揚げ足取り」になりかねない私の意見にも、彼らが同じ課題を抱えていたからなのか、それとも理の当然として起こりうることが腑に落ちるのか、とても前向きに受け止めてくれます。私の意見がトゲになるのか嫌味になるのか皮肉になるのか、それとも乾いた土地を潤す水として受け止めてもらえるのか、要は受け手次第なのだなぁ…..ということを、改めて思い知らされた心地がします。

「言って下さればやりますよ」「何をしたら良いでしょうか?」「なかなかイメージが湧かなくて」等々、若い人の率直な言葉…..もしかすると、一生懸命仕事に取り組もうとしたが故に発せられるこのような言葉が、私と同様、40代前後のサラリーマン世代を苦しめていると聞きます。本人にとっては邪気の無い、至って素直な「問い」なのでしょうが、「無邪気」と「我儘」と「依頼心」と「馬鹿」と「阿呆」と「気のきかなさ」とは、およそ紙一重の距離にあります。

また、その課題に取り組むことが、自分の損得にどのように跳ね返ってくるものかを、反射的に値踏みしてしまう人も居ます。どこかで私自身もそうなのでしょうが、そうした損得勘定(感情)は、その人の言葉の端々に、拭いがたく滲み出てしまうものです。その毒気に当てられると、なんとも言えず、不愉快になります。滅私を強いるつもりは無いのに、相手が損得勘定を振りかざせば振りかざすほど、頼んでいるこちらの方が、イヤでも滅私を強いているように映ります。

「自分の頭で考えよう、頭は生きているうちに使いましょう」などと、子どもの頃に良く聞かされた気がします。もちろん、自分の頭で考えたつもりが、実はしっかり、他人に誘導された何かである場合もあります。

しかしどれだけ高尚な屁理屈も、所詮はサボるための言い訳に過ぎないことが知れてくると、やがてハナから相手にしたくなくなります。ついでながら、他人の「要するに、やりたくない。」は、それが昂じれば昂じるほど、それを表現する屁理屈も、合理性と必然性と説得力に、ますます磨きがかかっていくような気がします。私の先輩同僚など、その磨きのかかった「要するに、やりたくない。」を聞きたいがために、キャパの低い同僚に対して、わざと仕事を頼んでみたりすることもあるそうです。その境地を「達観」と言うのでしょうか?(笑)

さて、そんな「愚痴」ともつかぬ思いから、今回の5人の連係を眺めていると、それと全く対照的な姿が浮かび上がります。要するに、このプロジェクトのために何ができるかを、ひとりひとりが一生懸命に考えている顔をしています。自分のこととして受け止め、役割を果たし、それが有機的に絡み合って、プロジェクトをドライブしているのです。本当に、ありがたいことだなぁ…..と思います。

先週末、通常の勤務時間を過ぎてから、みんなで打合せをし、会場の下見をしました。ここをこうしようとか、あそこの配置をどうしようとか、足りない機材をどこから調達しようとか、それぞれがそれぞれの分担(しかも、その分担は他人が線引きしたものではなく、彼ら自身で役割を想像し、画定したものでした)で必要な課題を開拓し、自分のこととしてそれを解こうとしているのでした。

冷え込みを感じる晩秋の夜、だたっぴろい会場で、ああでもない、こうでもないと語り合う彼らを見ていて、およそ14〜15年前の私と、かつての私の仲間達のことを思い出していました。それはそれは、とても嬉しい無私の光景で、なんとも懐かしく、飛んで戻りたいような錯覚を覚えたのでした(嬉)。

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