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三台原則。

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撮ることに比重を置いているつもりでも、そこは尋常ならざるカメラマニアであるところの我が父の血の因襲でしょうか、機械に対するコレクター的資質が、年に2〜3回、私の煩悩をくすぐりにやってきます。特に、惚れ込んだ機械に対しての偏愛…..もちろん、私自身は「偏愛」などとは思っておらず、至ってノーマルな愛情でしかないのですが、客観的には(特にカミさんからは)「偏愛」と映るようです。

そもそも私自身、意図的に機械を増やしているという意識は希薄です。どちらかというと、勝手に殖えてしまうのです。以前、「守破離」という連載(こちら)のなかで触れた、私より16歳上で、書画・骨董に造詣の深い先輩など、私が機械を事例に「増」と「殖」の違いを力説することに対して、いたく感銘を受けて下さったのでした。

それはともかく、私の場合、コレクター的資質の自覚はあれど、それは多角経営的にありとあらゆる時代やメーカーや機種へと拡散するものではありません。どちらかというと、特定の機械に対して、ピンポイントに振り向けられる傾向が強いのです。

つまり、同じ機械が3台欲しくなるのです。1台は普段使い用。1台はスペア。そしてもう1台は「もしも」の時のための、決して使ってはならない保存用。謂わばカメラ所有の「三台原則」とでも言えば良いでしょうか。

「レンズは中古で良いが、ボディは新品で手に入れよ」というのが家訓です。しかし、新品で手に入れてしまうと、傷を付けたり汚してしまうことが怖いので、ついつい、過保護になるのです。そうなるとどうしても、ガンガン使える普段使いの機械が欲しくなるのが人情です。

ところが、そこで選ぶべき2台目に、同系機の別バージョンで、しかもウッカリ「綺麗すぎる個体」を選んでしまったりすると、それがまた「保護すべき1台目」として防湿庫に鎮座することになるわけです。私の場合、製造中止間際に手に入れた新品のF3と、それに対して後日手に入れたF3/T(BK)との関係です。こうなると残る選択肢はひとつ。ガンガン使える3台目が、是が非でも必要になるわけです。

……などという戯言を繰り述べることは、とっくの昔に卒業したはずでした。過日の東京日帰り出張でも、雨のせいとは言え、それを押して突き抜けるほどの物欲は、もはや私の中には残っていないのだろうと思っていました。

しかし、いつも訪ねる地元の馴染みの中古カメラ店に、これ見よがしに座っている、とっても手頃なお値段の、その割に色艶の良いF3/T(BK)…..。どう見ても「連れて帰って♪」とささやいて来る、あの笑顔…..。

もちろん、これだけの冷え込みにも関わらず、未だ炬燵を出すことを許さないカミさんです。到底、許可など下りるはずもなく…..。あぁ、そうして君は、この寒空の下、僕の知らない誰かの元へと引き取られゆく運命なのか…..。

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