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蛇の道の思う壺と猫に鰹節。

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久しく買っていなかったカメラ雑誌ですが、今月は二誌も買ってしまいました。ひとつは『アサヒカメラ』の11月号。もうひとつは玄人光りのする会社、玄光社の『CLカメラライフ』の第4号です。前者は尾仲浩二さんが12頁にわたって巻頭グラビアを飾り、中程に森山さんの現在をめぐる鼎談(鈴木一誌さん、倉石信乃さん、ホンマタカシさん)記事があり、さらにフィルム管理の方法まで載っていたからでした。

そして後者は…..。小さくとも、F3特集には漏れなく反応してしまう悲しい性(サガ)なのでした。おまけに「通称・モグラの革手帳」を活用したフォトスクラップブック製作のノウハウまで載せられては、無視してやり過ごすことも出来なかったのです。

私の中で、今回の両誌のつながりはF3です。いつもと同じF3+35mm f2+DNP CENTURIA200の組み合わせが生み出した尾仲さんの最新作。本当に嬉しくなりました。こんなにも赤くて青くて黄色いのに、そこには雑味も濁りも一切ありません。もしかすると青は蒼か碧に、赤は朱、紅、丹、緋のどれかに言い換えた方が良いのかも知れません。さて「黄」は…..?

いっぽう、『CLカメラライフ』のF3特集は、いずれ私には既知のことばかりでしたが、改めて惚れ直した心地がしています。絶妙な縦横比にエッジの効いたソリッドな筐体。たしか70年代〜80年代の一眼レフは「大きい、重い、騒々しい」と批判されていたはずで、なかでもNikonのフラッグシップは頑丈さと引き換えの「三悪」を甘受していたはずでした。

しかし、昨今のデジタル一眼レフ(中級機以上)と比べると、なんとF3の品良くおしとやかなことでしょう。特にパンケーキの45mm f2.8Pを装着した慎ましさと言ったら…..。これが報道の最前線をくぐり抜けてきた歴戦の強者か…..往事を知る方には、なかでも相棒として過ごした方には、F3を「お散歩カメラ」の1台に数えることに著しい抵抗を感じられるかもしれませんね(笑)。

アサカメの「撮影ノート」にあった尾仲さんの寸評からの一節です。「….写真のための旅ではない。行ったことのない所に行きたい純粋な気持ちの後をカメラが追いかけていくような、不思議な同行感覚。」(『アサヒカメラ』11月号 P.238)。良い言葉だなぁ…..と思えました。尾仲さんにとってのF3は、まさにそんな「同行者」なんでしょうね。

出張で出かける時、私が連れ出すのはもっぱらGR、余裕があればPen Sです。F3は大きすぎるのです。せっかく知らない土地なのに、仕事絡みの出張にF3を連れて行くことは皆無に等しいのです。今回の二誌は、そんな私のありようを問い直させることになりました。

さて、こうなると是が非でもパンケーキレンズが必須です。すでに50mm f1.8sという銘玉が有りますが、こちらは専用メタルフードHS-11の装着が前提なので、やはり嵩張ってしまいます。そうなると、やはり45mm f2.8Pが必要になるわけで、しかも相手がF3ですから当然ブラックにならざるを得ず、しかしそれは希少なうえに高額で…..となるとコシナのULTRON 40mm f2かCOLOR-SKOPAR 20mm F3.5か?という、まさに画に描いたような「思う壺」状態。

先週末に仕事がひと段落つき、ここ数日、物欲が急激な昂ぶりを見せるなか、急遽舞い込んだ月末の日帰り東京出張。あろうことか、そのうち3時間程度は拘束なし(昼休憩含む)というオマケ付きの「猫に鰹節」状態。

MapionやGoogleでは決して検索できない「蛇の道」のルート検索。中野とか新宿とか新橋とか有楽町とか。いまから最短コースのシミュレーションに余念が無いのでした。はてさて、首尾は如何に…..。

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Comments:4

SORA 09-10-22 (Thu) 16:51

私も『CLカメラライフ』買ってしまいました(笑)。
この手のムックはできるだけ買わないようにしているのですが、やはりF3特集に反応してしまいました(笑)。さらに35mmカメラ特集も追い打ちをかけました。

私も長らくF3を使っておりませんが、やはりあの大きさと重さが気になってどうしてもOMに手が伸びてしまうのです。それでも今どきのデジタル一眼レフに比べれば十分小さいのですけどね・・
しかしシャッターの切れ味は抜群であったと思います。多くのカメラを平等に使うのはなかなか難しいものですが、たまには使ってやらねばと思います。

『アサヒカメラ』はとりあえず図書館でチェックしてきました。尾仲さんの巻頭グラビアは秀逸ですね。「写真のために旅をしている」私にとっては、「撮影ノート」の寸評にちょっと考えされられるところがありました。
CENTURIA200もコニカミノルタからDNPに替えられたようですが、やはり色調は以前と変わっていると思います。あれは私が知っているDNPの色そのものであって、『DRAGONFLY』に見るような赤錆びた色調はコニカミノルタでしか出なかったのだと思います。そのDNPセンチュリアも生産中止になってしまいました・・(悲)

mb 09-10-22 (Thu) 18:33

SORAさん、こんばんは。いつもコメント、ありがとうございます。

>さらに35mmカメラ特集も追い打ちをかけました。

あ。まったく同じです(笑)。なんだかんだ言っても、やはり私の場合は中途半端に機械マニアなんだなぁ…..と思うのです。こうして当時のカメラが取り上げられているのを見ると、なんだか嬉しくなりますから(苦笑)。

私のF3、必ず底ケースを付けて使っています。ですから余計に嵩張るのです。たまに外して空シャッターを切るのですが、こんなにもコンパクトだったのかと驚くばかりです。
気が付けば、購入から既に10年近くになる私のF3ですが、ケースと過保護ののおかげで本当に綺麗です。あろうことか、傷が付くことを気にせずに使えるF3を、もう一台手に入れようかと思ってしまうくらいなのです。いまならずいぶんと値も下がっているでしょうし…..。いずれにせよ、罰当たりには違いありません(苦笑)。

omote 09-10-23 (Fri) 21:36

CLカメラライフ、購入するのを忘れていました。早速、オンラインでクリックです。

DNPのあと、センチュリアはどうなってしまうのでしょうね。
F3は、どうしても気になるカメラです。F3アイレベルの極上品を目の前に置かれたとしたら、我慢することができるかどうか。一時期、F2アイレベルも気になりましたが、自分の中で機械式はLeicaにまかせることにしましたので、もうF3しか見えません。F6で使っているレンズは全てMFレンズですし、F3が手元にきても仲良くできそうな気がしていますが、はたして…。

mb 09-10-24 (Sat) 21:44

omoteさん、こんばんは。いつもコメント、ありがとうございます。体調の方はいかがでしょうか?

omoteさんも私も、それぞれに物欲を抑えて来たのですね。omoteさんはF3を、私はF6を(笑)。
「極上品のF3アイレベル」とのことですが、まずは極上のF3HPを手に入れ、その後、単体でDE-2アイレベルファインダーの極上品をお求めになるのが良いかと思います。結果としてどちらが割高になるのか、にわかに判りませんが、機械の中身の経年変化を考えると、190万番台後半〜200万番台のF3HPの方が良いのではないかと…..。

実は私、製造中止になる前に、新品のDE-2を購ったのですが、恐ろしくて未だに使えずにいます(苦笑)。ですので、あまりに綺麗な個体を買ってしまうと、どうしても神棚に上げてしまい、結果的に「ガンガン使えるもう1台」が欲しくなってしまうのです。
「ボロボロで良いからF3/Pを…..」などと、不届きなことを考えている私です。ホントに月末の上京がヤバいです(困)。

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