Home > 家族 > 続 続 従妹の結婚。

続 続 従妹の結婚。

  • October 9th, 2009 (Fri) 21:54
  • 家族

2008ONM024.jpg

車を持たない私の両親のために、週末、時間を作ってはホームに暮らす祖母のもとまで両親を送り迎えしてくれた者は彼女でした。他県に暮らす私たち実の息子二人はまるで役に立たず、それどころか、アテにもされぬありさまでした(苦笑)。ことほど左様に彼女は気だてが優しく、飄々として身体も良く動き、そこに何のてらいもないのでした。それはまるで祖母から叔父、そして叔父から彼女へと受け継がれた「心根(こころね)」を見るようです。

私にとっては、置き去りにされた車の中で大泣きする3歳児の彼女の印象が強すぎるので、どれほど彼女が成長しても、そこに当時の愛らしさを重ねずにはいられないのです。しかし、そんな彼女もいつの間にか成人し、大学を終え、さらに数年の勤めをしていたのでした。なにより、私たち兄弟が実家に置き去りにしている我が両親を気遣い、支えてくれたのは、他でもない彼女と叔父夫婦だったのです。

従妹の結婚は、そのことを私たちに思い知らせてくれました。彼女こそが、私の両親の生活に明るさを与え、行動力を与え、生きる喜びを与えてくれていたのでした。世代的にも、私とは到底共通の話題など持てようはずが無い、もしかすると、そんなことさえ考えたことのない、ただただ年齢の離れた従妹でしたが、しかしここ最近の数年間は、実の息子以上に私の両親のことを思い、その生活に潤いを与えてくれていたのです。

いまさらそんなことに気が付いている我が身の間抜けを思います。しかも、いくら仕事とはいえ、それを理由に結婚式を欠席してしまったのです。名代にカミさんと息子に出席してもらったとは言え、それは結婚式に招かれた身内として、ごくごく一般的な役割を果たしただけに過ぎず、それ以上でも以下でもない薄情なものであったと言わざるを得ません。

いま、彼女が暮らしている土地は、新郎にも彼女にも、まるで縁もゆかりも無い土地だそうです。おまけに、その土地と彼女の実家との間の距離は、ざっと見積もっても800kmを下ることは無いでしょう。「帰らせていただきます。」と言っても、簡単に帰って来られる距離ではありません。

知り合いも友達もいない土地で、新妻として暮らし始めた彼女が、いまいったい何を思い、どんなふうに暮らしているのか、薄情ではありながらも、そこに思いを馳せざるを得ない従兄なのでした。末永い幸せを祈らずにいられないのです。

(了)

2008ONM026.jpg

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://memoranda.egoism.jp/blog/2009/10/%e7%b6%9a-%e7%b6%9a-%e5%be%93%e5%a6%b9%e3%81%ae%e7%b5%90%e5%a9%9a%e3%80%82.html/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
続 続 従妹の結婚。 from memoranda

Home > 家族 > 続 続 従妹の結婚。

Spider
Recent Entries
Recent Comments
Archives
Categories
Now Playing
flickr Photostream
DSCF7851DSCF7849DSCF7848DSCF7846DSCF7844DSCF7840DSCF7839DSCF7853DSCF7833
TagClouds
Search
Feeds
Meta
Counter

Return to page top