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同行感覚。

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昨日の記事を書いてからというもの、F3をぶらさげて日がな一日、街を撮り歩きたいなぁ…..という思いが頭を離れません。折しも、嘲笑うかのように爽やかな秋晴れの日々。こういうときに限って週末が雨模様に…..という疑心暗鬼が拭えませんが、今のところ、週間天気予報は快晴の模様。うん、思い切って今週末はぶらついてみようかな…..。なんだか、昨日書いたことと矛盾していますね(笑)。

つまり「撮るために歩くのではなく、「見知らぬ土地を歩きたい」という欲に、カメラがくっついてくる」という、尾仲さんの「同行感覚」のことを昨日は書いたはずでした。その舌の根も乾かぬうちに、撮り歩きたい…..と思うわけですから(笑)。

きっと、以前にも書いたことがあると思うのですが、私は基本的に出不精です。「部屋で1日じっとしていろ」と言われれば、なんの苦もなく過ごせてしまうはずです(ただし、充分な食料があることが条件です。いつぞや世間を席巻した『懸賞生活』的な暮らしには、到底、耐えられそうにありません)。

そのうえ、かなり臆病に出来上がっています。見知らぬ土地で見知らぬ人とすれ違い、時として咎められそうな緊張感を抱えつつ、あるいは見知った土地で知り合いとバッタリ出くわすリスクを承知のうえで、嬉々としてカメラを振り回す度胸など、原則として持ち合わせは無いはずなのです。

ところが、どういうワケか「出張」となると話が別なのです。気が付くと、できるだけ空き時間を捻出しようとしています。そして寸暇を惜しんで撮り歩いています。早起きしてホテルの回りをグルグル歩いたり、昼食をさっさと済ませ、同僚からバックれて周囲を散策していたり。ビクビクしながらGRを携えて、あたりをウロついているのでした。

そうして撮り溜めたフィルムをいざ整理する段になると、漏らさず歩き回ったはずのその土地を、決して「字」のレベルでは憶えていません。記憶に残っているのは、せいぜい町村名以上でしかないのです。コマを見れば、そこが駅やホテルを起点とした東西南北の何処にあったのか、おおよその見当はついています。しかしその地名はまるで憶えていないのです。

つまり、こういうことです。本質的に出不精な私にとって、出張は本来とてつもなく苦痛なのです。切符の手配や荷造りなど、いまも直前にならなければ腰を上げることが出来ません。ことほど左様にストレスフルな出張を、なんとか前向きにこなすための口実が、私にカメラを持たせたのでした。喩えて言えば、学校と自分を繫いでくれる唯一の回路が放課後の部活だ、という中高生と何ら変わるところがないのです。

決して全てではないにせよ、「行きたくない」という拒否反応こそが、鎮静剤としてのカメラを私に持たせてくれたようなのです。まったくねじれた「同行感覚」ですが、とても素直にそう思えるのでした。それだけに、「週末に撮り歩こう」という決心は、それはそれで大きなストレスでもあるのでした(笑)。

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