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忘れ物。

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自転車通勤をしているメリットはいくつもありますが、なかでも全く意図していなかった効用に、ずいぶん後になって気が付くことがあるものです。私の場合、それはカミさんにまつわることでした。私は自転車通勤ですから、車を置いて出かけます。すると、とくに子どもが小学校に上がって以来、ここ2年ほどの間はカミさんが車を動かす機会が増え、結果的に彼女の運転技術が向上したのでした。

カミさんが免許を取ったのは学生時代です。その後ほどなくして運転を始めたそうです。私が免許を取ったのは大学1年生の春休み。運転を始めたのがそれからおよそ10年後でしたから、謂わばカミさんは私よりも運転に慣れているはずなのでした。

しかし、実際にはそうではありませんでした。私が初めてカミさんの運転する車に乗ったのは、結婚後のことです。2〜3年、ブランクのあったカミさんが、自分で運転してみたいと言い出したのです。季節は秋。行楽へ出かける途中の田舎道でした。見通しの良い道路が続くことが判っていましたから、途中で運転を代わったのです。

ところが彼女の運転たるや、なんとも覚束ないものでした。ふと気が付いてバックミラーに眼を遣ると、私たちの車を先頭に、いつの間にか15台近くが数珠つなぎ。追越禁止で片側一車線の道でしたから、その15台を従えて、時速40kmで大爆走中だったのでした。慌てて最寄りのコンビニに逃げ込んで、そこで運転を代わりました。

私よりも運転歴の長いはずの彼女が、いくらブランクがあったとは言え、これはいかなることか…..? 訊けば、以前からこんな調子で運転していたと言います。後ろから煽る方が悪い、制限速度を守らない方がどうかしている、そんなに急いで何処へ行く、と理屈だけは人一倍でしたが、詳細に訊いてみると、学生時代、後続車両に追突された経験が、少なくとも2〜3度は有ったということでした。

「それは「追突された」のではなく「追突させた」のでは無いか?」という言葉が、私の喉元まで溢れていました。そうして、むしろぶつけた側に同情の念を抱かざるを得ませんでした。それ以来、何があろうともカミさんに運転させまいと、私は固く決心したのでした。

(つづく)

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