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町内会(2)。

  • July 7th, 2009 (Tue) 22:05
  • 思惟

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運動会。夏祭りや餅つき大会。春と秋、年に2回の公園の草刈り。学校を会場とした保護者主催のお楽しみ会。町内を流れる川の清掃。メインストリートに並ぶ街路樹の落ち葉拾い。そうして集まった落ち葉を、川沿いの土手に木枠でこしらえた都合3つの堆積場に集めます。1年後、良質の腐葉土が出来上がります。これをみんなで取り出して、ビニール袋に詰め、畑地を持つ人や、園芸を趣味とする町内の人々で分け合います。

他にもあると思いますが、こんな具合に、ざっと数えただけでも年間に10を超える行事があります。その多くで実質的な仕事を担って下さっているのは、私と同世代の方々です。その方たちは、決して表には出ようとせず、どこまでも縁の下の力持ちを貫いておられます。

何かひとつの行事を成功させようとすれば、そこに必要な準備には相当の時間を取られるものです。時間ばかりではありません。安全に、そして成功のうちに終えるまでにかかる緊張やストレスは、おそらく仕事上の行事であれ、こうした町内会の行事であれ、まったく変わるところは無かろうと思えます。

事前の打合会に顔を出せば、「お互いに仕事がありますから、出来るだけ負担のないところで……」と、必ず言って下さる方がいます。私のように、この土地に育ったわけでもなく、たまさかの仮住まいに暮らしている者に対して、殊更にそうした気遣いをして下さる方もいます。しかし、何を隠そう、そのように言って下さるご本人たちが、他の誰よりも多くの負担を被っているのでした。

どんな行事でも、それが成り立つのに必要な道具があります。たとえばテントだとか、ガスコンロだとか、バーベキュー用のU字溝だとか。餅つきなら杵と臼が必要ですし、餅米を蒸す蒸籠も必要です。落ち葉拾いなら熊手ですし、それをかき集めて運ぶための一輪車も必要です。

普段の生活のなかでは、およそ滅多にお世話になることの無い、そうした道具の一切合切を、いったいどこから調達してくるのだろうと思うくらい、その全てを一手に引き受けて完璧に用意して下さる方がいます。旧知の間柄の伝手をフルに活用した成果なのでしょう。

そしてテキパキと指示を出して配置を決め、目立つところは役員に任せつつ、プログラムの進行に気を配っておられます。全てが終わり、先程までの賑わいが嘘のように静けさを取り戻した会場で、黙々と後片付けを取り仕切り、その後の役員慰労会や懇親会までセッティングして面倒を見て下さる…..。とにかく、「献身的」としか言いようが無いのです。

この土地で生まれ育ち、この土地を愛してやまず、そんな行事のひとつひとつに、負担も厭わず取り組んでおられる、私とさほど年齢の変わらない、そんな方々の様子を見ていると、本当に教えられることが多いのです。

あまり悪口は言いたくありませんが、私の職場の一部同僚のように、一見もっともらしい理屈をこね、ご高説はもっともなれど、要するにサボることしか考えていない、あるいは御説を弁ずることが自分以外の誰かに仕事を押し付けることにしかなっていない、しかも、そのことに思いの至らない連中とは、まるでどエラい違いなのでした。

(つづく)

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