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殿様商売。

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2週間前の日曜日、愛車LGS-TR1のタイヤを替えました。もともと履いていたのは700×35Cでした。購入から5年も経過していましたから、それなりにゴムも硬化していて、リムに近いベージュの部分にはヒビが散見される状態でした。車体は黒+銀、リムも銀、にもかかわらず、タイヤだけがベージュと黒のツートンであることに、ずっと抵抗があったので、今回の交換では黒一色ものを選びました。これでようやく、落ち着いた感じになりました。

選んだ…..と言うよりも、ほとんどお店の言いなりで、全く選択の余地が無かったのですが、Panasonicの32Cのものを選びました。ここのお店の特徴は、先方からあれこれと商品を勧めてくることが全くと言って良いほど無いことです。放っておくと、在庫からありあわせのものを引っ張り出し、そのままくっつけようとするのです。

だからと言って、事前にこちらがあれこれと知恵を付けて、「このメーカーのこのタイヤが欲しい」などと言おうものなら、入荷まで月単位の時間を覚悟しなければならないうえ、露骨に面倒な顔をされるのがオチなのです。

もちろん、店主に悪意があるからではありません。悪く言えば典型的な「殿様商売」なのですが、善意に解釈すると「商売っ気がない」、あるいは「無駄なお金を使わんでも、機能的には変わりない」ということなのです。良くも悪くも、この土地の気風に合った、昔ながらの商売なのでしょう。しかも、それが未だ30歳手前と思しき二代目からしてそうなのですから、苦笑いするしかありません。

実は私、本当はもう少し細身のタイヤ……せめて28Cくらいにはしたかったのです。そのことを申し出てみると、件の二代目店主は、「そうなるとリムを換える必要がある」と言います。私は「当方にもその覚悟はある。このさいなので、真っ黒のリムにしてみたい。ついてはふさわしいモノ(=リム)が無いか?」と訊ねてみました。

すると彼は、「そもそもLGS-TR1にはフロントサスが付いており、細身のタイヤを履くことを前提にしたモデルでは無い」と言い放ちました。それでも私は、「女優の多部未華子さん(我が家では、通称「マイ鹿さん」)が表紙の『LOUIS GARNEU BOOK』(詳細はこちら)によると、フロントサスの有るLGS-TRX1にロードバイクのタイヤを履かせた改造例が載っていたぞ。」と、なおも喰い下がってみせたのです。

すると彼は、慣れない手つきで不承不承にカタログを取り出し、「それならこれはどうだ?」と、なにやら高級そうなリムの写真を見せてくれました。そして「ウチで取り寄せるなら、これ以外の選択肢は無い」とホザきます。そのリム+タイヤ+チューブの合計金額を考えると、憧れのLGS-RSR3には遠く及ばないものの、その頭金程度には回せそうな値段…..。

こんな具合に、彼はいつも「あんたには、これで充分だ」と言わんばかりに、余計な出費をさせないよう、諫めてくれるのでした。嬉しくて涙が出ます。

さて、そうして交換したタイヤの乗り心地ですが、以前のモノと比べて、タイヤの接地面のRが鋭角(?)っぽくて、最初のうちはその挙動に慣れなかったのですが、いまではすっかり気に入って、転がり抵抗の少なさを実感しています。否、「「そのくらい大きな変化があるはずだ」と思い込むことが大切だ」と思うことにしています(苦笑)。まったく、嬉しくて涙が出ます。

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