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しっぺ返し(1)。

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いわゆるプレゼンテーション・ソフトを使ったことがありません。何のことは無い、いままで使わずに済ませて来られたことが、いちばん大きな理由です。もちろん、会議などで使っても良いのですが、たいてい、A4数枚の紙媒体で用が足りてしまうので、そもそもプレゼン・ソフトの必要を感じること無く、今日までやり過ごすことが出来たのでした。

また、いくぶん口幅ったい言い方になってしまいますが、他人がこうしたソフトを用いてプレゼンをする光景を見るたびに、曰く言い難い反発を覚えていたことも事実です。

たとえば、続けて3人がパワポでプレゼンしたとします。ほぼひとりの例外もなく、そのはじめにトラブルを抱えています。目的のファイルを探し出すのに手間取っている、スリープ状態のパソコンが起動しない、プロジェクターへの切り替えを忘れている…..。ですから、トラブることを折り込み済みの蛮勇が無ければ、とてもこれは使えんなぁ…..と思っていたのでした。

さて、そうしてひととおり聞き終えて、いざ会場が明るくなってみると、提案者の顔と発表の内容とが、いつも私の中でうまく繋がってくれないのです。プレゼンはどうしても照明を落として行います。提案者は持ち込みのノートパソコンの前を動こうとしません。聞いている私はスライドに注目していますから、ほとんど提案者の顔を見ることが無いのです。

また、どう考えても提案者の自己満足としか思えない装飾過剰のスライドにも辟易します。文字がクルクル回りながら降りてきたり、ボヨンボヨンと跳ね回ってみたり、必要以上にピカピカと光ったり、極楽鳥のように文字色が多用されていたり…..。しかも、そういうプレゼンに限って、スライド1枚あたりの情報量が多すぎるうえに、異常に進行が早いのです。まるで「読んでくれるな。」と言わんばかりに…..。

だからなのでしょうか? 「補助資料」と称して、眼前に展開するスライドの一コマ一コマを、丁寧に紙媒体にした印刷資料が、大量のページ数を伴って、事前に配ってあるのです。「だったら、最初から紙媒体で説明すれば良いではないか?」とも思います。それに、スライドの体裁にするから大量の紙数が必要になるのであって、最初からテキストベースの資料にすれば、紙数も少なくて経済的だろうに……などと思ってしまうのです。

そして、ここ最近の傾向ですが、こうしたプレゼンのあるたび、提案者に対して、そのプレゼンのファイルを、手持ちのUSBに複写してもらおうとしたり、メールの添付で送信してくれるよう依頼している人を見かけることがあります。さすがにこれには唖然としますが、頼まれた方も嬉々としてそれに応えているのですから、さらに唖然とするわけです。もしかすると、こうしたやりとりに屈託を抱えないことが、当世風のコミュニケーションなのかも知れませんが、「そこに著作権は無いのか?」などと思ってしまうのです(笑)。

(つづく)

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