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自転車通勤(8)。

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車道を走れば、それほど力まずとも相当のスピードが出る。これは大きな発見でした。なるほど「巡航速度」という形容は、健脚自慢の専売特許ではありません。私のような素人にも充分に適用できる言葉です。この程度の力で、これだけのスピードが出せるなら、半径10kmなど、余裕で自転車通勤圏だな…..と思えました。ついでに、愛車のLGS-TR1に惚れ直しもしたのでした。

道路網の整備とは、自動車をたくさん造ってたくさん売ることとセットでした。「インフラ整備」と言ってしまうと、そんな「損得勘定」を押し退ける大義名分に聞こえますが、所詮は経済を支えるための政策判断に違いありません。しかしそのことが環境を傷め、人間の身体を不健康にしてきたことも事実です。

「全国規模での自転車専用レーンの敷設」という「公共事業」は、その規模から言っても、自動車道の整備に比べればはるかに微々たる経済効果しか…..もしかすると、マイナスにしかならないかも知れません。しかし、そのことによって、より多くの人が自転車通勤を始め、身体が健康になり、生産性が上がり、さらに医療費が削減され、化石燃料への依存体質が改善されたなら……。

なんだか良いことずくめの様相です(笑)。実際、自転車を勧める言説は、あまりにもそのメリットばかりに偏っています。曰く、経済的、健康的、痩せる、関節に負荷をかけない、環境に優しい等々……。あまりに「自転車性善説」が強すぎます。一時期流行った「健康病」のようです。そんな偏りが、かえって自転車を胡散臭く思わせていないだろうかと気がかりです。かく言う私がそうでしたから(苦笑)。

むしろ、自転車に乗ることのデメリットが、そのメリットと同じくらい、もっともっと語られるべきだと思うのです。たとえば、私が実際に車道を走って感じたことは、いまの車道の状況だと、やはり命懸けにならざるを得ないということでした。「車道左側を通行できる」ことを知っていても、いままでの経験から、ついつい、路側帯を走りがちになります。しかし、その路側帯は狭すぎるのです。

幅1mほどの箇所もありますが、すこし走ればあっという間に尽きてしまって、再び車道に割り込まざるを得ません。もちろん、法的には路側帯ではなく車道に入って走るべきなのですが、圧倒的多数の自動車ドライバーはそんなことを知らないはずです。自転車の車道走行は、そんな彼らを徒に苛立たせ、不安がらせることにしかなりません。

そんな懸念が、私に路側帯を走らせてしまうのです。しかし、狭い路側帯はゴミや塵の吹きだまりになっていて、スリップやパンクの元が散らばっています。さらに怖いのは等間隔にポッカリと口を開けた排水口です。路面との段差がきついうえに、フタの金網(?)の穴の幅は、細身のタイヤをガッチリと咥え込んでしまいそうです。うっかり嵌れば、間違いなく車道側に転倒し、轢かれてしまう気がします。

もちろん、こんな道路しか造らせなかった法律の問題です。自転車は悪くありません。しかし「自転車万歳!!」の大合唱に乗せられて事故に遭ったとしても、誰も助けてくれないでしょうし、ましてや法律が私の身体を瞬時に元通りにしてくれるわけでもありません。それだけはハッキリしています。

将来の「自転車レーン完全敷設」の人柱になるつもりはありません。ましてや善良なドライバーを人殺しにするつもりもありません。ことほど左様に臆病で意気地の無い私は、当面、ノロノロと歩道を走り続けるつもりなのです。

(つづく)

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