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自転車通勤(6)。

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この土地の自転車乗りは、おそらく子どもの頃から「歩道を走る時は車道寄りを!!」と教えられてきたに違いありません(もちろん、そんなことは常識で、単に私が「歩道であれ車道であれ、とにかく左側通行」と思い込んでいただけかも知れません)。ただ、そこまで徹底しているなら、何故「歩道を走る時は車と同じ進行方向で、なおかつ車道側に寄って走る」ことまで含めなかったのだろうと思います。

それどころか現実には、疋田さんが著書『自転車の安全鉄則』の中で懸念していたように、同じ歩道の中を積極的に対面通行させるペイント(標識)が、いまやこの土地でも流行りはじめているようなのです。

前回の記事に書いた、通勤路の途中にある全長500mのトンネル。上下線が独立したトンネルで、片側2車線です。その進行方向の左側には、車道よりも一段高く、ガードレールに護られた歩道がしつらえてあります。目測で約1.5m。つまり、私が横に寝転がると、確実に頭がつかえるだろうな…..と思える幅の歩道です。

そのセンターには、視覚障害者用の誘導ブロックが走っています。ここ最近、この誘導ブロックを境にして、車道側を「自転車走行レーン」、壁側を「歩行者用レーン」と区分けするようになりました。そのための真新しいペイントと立看板が設置されたのは、もしかすると今年度に入ってからのことかも知れません。しかも、そのペイントと立看板には、「双方向に行き交いなさい」という趣旨の矢印が付いているのです。

つまり、疋田さんが最も懸念する「歩道内自転車対面通行」が奨励されているのです。タダでさえ狭い歩道を、歩行者と自転車が併走するだけでもおっかないのに、そのうえ対面通行まで強いられる…..。もちろん、いままでの私なら、別段「おかしなこと」とは思いませんでした。日本は土地が狭いのだし、いまさらトンネルを拡幅することもできないし…くらいにしか思っていませんでした。文字通り、「言っても仕方の無いこと」の範疇にあったのです。

そんな「当たり前」を至って素直に受け容れ、スピードは最大限控えめに、押し寄せる高校生の自転車集団を避けながら、なんとかトンネルをやり過ごすのです。「要注意箇所」との認識は持ちつつも、それが「歩道内自転車対面通行の奨励」によって人為的に作られたものだと思ったことは無いのでした。

この「困難」が、「歩道を走る時は車と同じ進行方向で、車道側に寄って走る」、つまり「自転車の左側通行」の徹底によって、かなりの程度改善されると知ったことは、まったく目から鱗だったのでした。

疋田さんの『自転車の安全鉄則』(朝日新書)は、自転車に乗る全ての人に読まれるべき良書です。それは単に、自転車に乗る者としての「心得」とか「教養」として言うのではありません。誰からもケチの付けにくい「法律」が、せっせと紡ぎ出す現実の混乱を理解するうえで、これほど身近に在り、そして誰にも身に覚えのある「好例」は、他に無いと思うのです。

(つづく)

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