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自転車通勤(2)。

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ひとつには、同僚の存在がありました。彼は私より3つほど歳下です。 この職場に着任したのは、いまから5年前のことです。当時、彼は精神的にも身体的にも重たいものを抱えていて、同じ部署にいる誰もが彼のことを心配していました。今でこそ笑い話で済ませられますが、当時は本当に大変であったろうと思います。転地療養を要する旨の医者の診断に基づいて、休職を余儀なくされたこともありました。

そのときの彼は、文字通り太っていました。身長は私よりもわずかに低い程度でしたが、素人目にも不健康な太りかたでした。おそらく80kgに迫るか、あるいは超えていたのではないかと思います。

その彼が、2007年の秋、急激に痩せたのでした。私が会ったのは、彼の休職明けのことでした。その間、どれほどの日数が流れたのか憶えません。久しぶりにエレベーターの中で顔を合わせた彼は、にわかに同一人物と判別できないほどの変わりようで、それはそれは精悍な面持ちをして私の前に現れたのでした。

折しも、岡田斗司夫さんの『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が話題になっていた頃でした。しかし、彼が取り組んだのはレコーディング・ダイエットではありませんでした。徹底したカロリー計算をベースに、水泳と自転車通勤で健康的に絞り込んだのだそうです。その顔は、休職前の苦しそうな様子が思い出せないくらい、明るく快活な表情に満ちていました。

親しくしようにも、それまでの彼は自らを休職に追い込まざるを得ないほどの状況でしたから、声をかけるすべもありませんでした。しかし「自転車」という共通項は、一気に彼との境を取り払ってくれました。そうして、途切れ途切れになりがちだった私自身の自転車通勤を、もういちど本格的に始めてみよう…..そんなきっかけを、彼は私に与えてくれたのでした。

ブラウン管の向こうから届くダイエットの実例は数多あれど、それは眼の前の「実例」ほどのインパクトを持ちません。私にとって、彼はまさしく、自転車で痩せた実証例だったのでした。なんだか小学生みたいですが、「彼が頑張っているなら俺も…..」と思わせてくれるのに充分すぎるくらいの存在なのです。

毎朝、自転車にまたがるとき、彼もいま、自転車で職場に向かっているのかな…..と思わぬ日は無いのです。

(つづく)

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