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何かの終わり(1)。

  • April 7th, 2009 (Tue) 20:55
  • 電視

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1996年製。14inchのSonyトリニトロンのアナログテレビです。その小ささ故に、存在感は希薄です。よその家に比べてあまりに小さいことが不満なのか、子どもは新しくて大きなテレビが欲しいようです。ついでにDVDも手に入れたい様子。まるで関心のない私たち夫婦は、「欲しけりゃ自分で買えば?」と言っています。かつて、私の親から言われた殺し文句のひとつです(笑)。

昨夜、いつものように、観るともなく、テレビを点けっぱなしにしていました。チャンネルはフジテレビでした。改編期にありがちな特別編成で、なにやら過去のドラマを特集していました。個人的には『世にも奇妙な物語』の名作、『ズンドコベロンチョ』を観られたことが収穫でした(嬉)。

それはともかく。

細切れに流れる過去のドラマの数々を眺めていて、ふと気が付いたことがあります。つまり、立て続けに流れるドラマの抜粋を観て、どれもこれもみんな知っている時期があったかと思うと、まるで観たことも無いドラマが続くこともあったのでした。

知っていたのは80年代末から90年代に集中していました。それはつまり、私が仕事もせず、ブラブラしていた時期に重なります。知らないドラマが続いたのは、私が子どもの頃か、もしくは働き始めて以降のことです。

そんなドラマ史と私の個人史とを重ねてみて、テレビの草創期や成熟期を云々するのは、まるで的外れも良いところです。しかし、どうにも重なっているようにも思えます。つまり、私が観ていた時期には面白いドラマが多く、私がテレビを観なくなって以降、つまらないドラマが増えたようだ…..と思ってしまうのです。

なんと傲慢なのでしょう。「今時の若い者は…..」の過ちを、私も繰り返そうとしているのかも知れません(苦笑)。年齢的にも、そんな時期に差し掛かっているワケですから、気をつけないと次世代を担う方々にそっぽを向かれるかも知れません。

しかし、やはりどこかで、草創期や成熟期を支えたテレビの文法が、その神通力を急速に失っているような気もします。あるいはとっくの昔に消えていたのかも知れません。

フジテレビですから、どうしても『北の国から』を外せないわけですが、こうして振り返っても、掛け値なしに感情移入できたのは『’87 初恋』までだったなぁ…..と思います。主役の吉岡秀隆さんが同世代であることも理由ですが、その後、特別編成で放映されたものは、「感動」を宿命づけられた番組の悲劇があったように思えます。

純もしくは蛍のいずれかが、必ずトラブルを起こさなければなりません。その火消しに回る五郎は、さながらウルトラマンか水戸黄門のように、決まった時間に救いの手を差し伸べます。2時間とか3時間とか、あるいは二夜連続という枠の中に、トラブルを起こし、必要以上の悲劇を起こし、その解答まで詰め込んだことは、制作者の熱意や情熱とは裏腹に、どこか視聴者には空振りしてきたのではないかとさえ思えます。

ここ最近、タイトル以上に脚本家の名前を前面に売り出したドラマが目立ちますが、どうにも面白いと思えない…..。本当に面白いと思えるとき、作り手の存在はいつも意識の外でした。そうして真に面白いと思えたとき、はじめてその脚本家やプロデューサーのことが気になり始めるはずなのでした。

(つづく)

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