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銀塩定額制の提唱(2)。

  • March 27th, 2009 (Fri) 21:21
  • 思惟

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その道に精通した方なら、他にスッキリした説明がいくらでもできるかと思います。あいにく私はまるで経済に疎いので、たとえば珈琲一杯の値段とか、タクシーの料金とか、あるいはカメラ一台の価格など、そのサービスや現物に見合う金額が、いったいどのように決まるのかを知りません。生産と流通に係る原材料費や人件費などに加え、もっぱら需要と供給のバランスが決めてくれるものなのでしょうか…..。

私がそうした対応関係に無頓着なのは、あらかじめくっついている価格を無条件に信じやすいからです。貧乏性のくせに、そこに値札が貼ってあれば、「なるほど、そんなものか」と信じてしまうタチなのです。

もちろん、想像を超えて高い値付けを見ることもあります。すると「何故、高いのだろう?」という問いに、スッと浸み込んでくれる物語を求めたりします。たとえばそれは「ブランド」であったり「希少価値」であったり「効能」であったり「神話」であったりします。その物語に得心が行けば財布の紐が緩むことになりますし、腑に落ちなければ鼻で嗤ってやり過ごすことになります。

しかし、いちいち、そうした物語を見つけ出して、自分を納得させているわけではありません。たとえばNHK受信料の月額など「何故、その金額なのか?」と疑い出せばキリはありません。その手間を省くために、ハナから言い値を信用するのです。

同じモノでも、時間の経過とともに価格が下がることがあります。なんでも良いのですが、たとえばデジタルカメラなど、発売時の価格とモデルの末期の値段とは、大きく異なっています。GRDIIも今や35,000円台で手に入るそうですね。

「新製品」だから高く、「モデルチェンジの時期」だから値が下がる、というのは、一見、理に適っているように思えます。しかしその「モノ」を作るのにかかるコストは、原材料費がよほど乱高下でもしない限り、概ね一定のはずだろう…..そう考えると、「価格」とはどこかしら虚構で幻想で架空の約束事のように思えます。

その虚構にさしたる異議申し立てをせずに済ませられるのは、「価格」よりも、そのモノにまとわりつく合理的な「物語」(時間の経過とか需要と供給のバランスとか付加価値とか)のほうを信じているからかも知れません。私の場合は、特にその傾向が強いようで、とにもかくにも言い値を信じ込みやすいのです(苦笑)。

それだけに、「携帯電話がタダでもらえる」と言われると、今度はその理由が見当たらず、却って不安になるのです。携帯電話という「機械」を作るのに必要なコストを「通信費」で相殺しているらしきことは判ります。それならそれで、最初から機械は機械、通信費は通信費に分けて値付けをしてくれれば良いではないか、と思ってしまうのです。

似たような理由で、私を不安にさせるものに「百円ショップ」があります。おそらくは原価の差を一切無視して一律に百円の値付けをしてあることや、「これが百円で出来るはずが無い」と思える品を手に取るたび、「安さ」の裏に隠された落とし穴をイメージしてしまい、勝手に不安に陥っているのです。おかげで、よほど差し迫った用事でもない限り、自ら進んで百円ショップに足を運ぶことが無いのでした(苦笑)。

(つづく)

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Comments:4

azusayumi 09-03-28 (Sat) 8:32

この間、新宿の量販店でGR DIGITAL llが39,800円のポイント15%で出ていました。実質34,000円という値段に思わず衝動買いしてしまいそうになりました。小一時間ほどその場をうろうろして悩みましたが、懐具合を考えると途端に冷静になり(笑)、買わずじまいでしたが、昨日また見るとポイントが10%になっていました。どうも差の5%はWBC優勝の特別レートだったようです。
買ってもいないのにその後中古店を回って古い28mm外付けファインダーを物色しながらなんて矛盾した行動をするのだろうと自分に呆れましたが(笑)、今が底値かもしれませんね。

mb 09-03-28 (Sat) 16:37

実は私も、大いに心が揺れています(苦笑)。しかし、辛うじて踏みとどまっている理由は、懐に余裕が無いのは当然としても、このままデジタルに傾いでしまうと、なんだか堕落した心地になってしまいそうだからなのです。もちろん、これはあくまで私個人の問題で、数多のデジカメユーザーを貶めるために書いたのではありません。
さしあたり、次モデルのGRDIII(?)のスペックを見てからかな…..。デジカメの場合、その気になればいつでも手に入る、待てば待つだけ、性能が良くなるわけですから、慌てることもないかな…..と(笑)。

hiro 09-03-29 (Sun) 21:54

>銀塩定額制
賛成! 最近「フィルムが永遠にただ」ってお店見なくなりましたね…。

>慌てることもない、待てば待つだけ、性能が良くなる
御意! 巧くこの自己暗示をかけられれば永遠に買わなくても…がんばろ。

mb 09-03-30 (Mon) 19:01

hiroさん、こんばんは。
「銀塩定額制」、専門の方からご覧になれば、世迷い言も甚だしでしょうね(苦笑)。ただ、フィルムに対して志のある、ごく一部の一般ユーザーを相手に「とにかくたくさん使いましょう!!」だけでは、先細りすることは目に見えています。
業務用途で写真を大量に撮らなければならない企業向けの企画として考えてもらえると良いのですが…..。まず、難しいでしょうね…..(泣笑)。

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