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銀塩定額制の提唱(1)。

  • March 26th, 2009 (Thu) 19:51
  • 思惟

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うまい話には裏がある。タダほど高いモノは無い。誰しも一度や二度は、親御さんから言い聞かされたことと思います。あるいは、身をもって経験した方もいらっしゃるかもしれません。私自身は、親からしつこく言われた記憶はありません。ただ、根っからの貧乏性ゆえに、心のどこかでこの言葉を真実と思い、また身を守るための「金言」と考えているようです。

実は私を携帯電話から遠ざけているものは、どうやらこの金言のようなのです。

12年前、私が就職した当時のことです。周囲ではPHSなるものが流行っていました。深夜の帰り道、微かな光を携えて、大声で近付いてくる人影にゾッとしたことがあります。独り言にしては妙に声が大き過ぎます。しかし、会話にしてはどこにも連れが居るように見えません。

間違いなく変な人が近付いてくる…..そう思っても、どこにも逃げ道はありません。できることなら、至近距離ですれ違いたくない。道を斜めに横切って、反対側の歩道に逃げるのが関の山….。そして相手がPHSを手に会話をしているのだと判ってホッとしていたのでした。

さすがに今では、そんな誤解をしなくても済むくらい、誰もが携帯電話を持つ時代となりました。暗闇のなかで、ほうぼうから、大きな独り言が聞こえてきます。そして、その頬のあたりが仄明るく映っていれば、誰も不安を抱えたりはしますまい。

PHSが流行りはじめた頃、職場の同僚に持つことを勧められました。訊けば、ドラッグストアでタダでもらえるのだと言います。そもそも、私にはその仕組みが理解不能でした。「薬局で携帯電話が手に入る」とは、魚屋で魚を買わずにダイヤモンドの指輪をもらいに行くようなものなのか?と。

しかも、タダで手に入るとは、こは如何に? きっと、あとで手痛いしっぺ返しを喰らうに違いない……。法外な通話料を取られるとか、解約させてもらえないとか、よしんば解約できたとしても、相当の違約金を取られるのだろうとか、あるいは必要以上の買物をそのドラッグストアで求められるに違いないとか……。ですから私は、興味本位にも、そうしたショップを訪ねたことがありません。と、言うよりも、怖くて訪ねられなかったのです。

(つづく)

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