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続 足元。

  • January 9th, 2009 (Fri) 18:17
  • 電視

2008Krsk012

実家では地元のCATVに入っています。その局が放映しているチャンネルもあります。いつごろ加入したのか憶えていませんが、当初はまったく注意の外でした。「引き」も無ければ「寄り」も無く、微動だにしない固定カメラで録画した市民会館でのママさんコーラスの様子とか、解説無し・60分一本勝負の地元夏祭りとか市議会の中継録画ばかりでしたから。

しかし、昨年の春だったでしょうか。その局がとても良質の番組を制作していることを知りました。地元の伝統工芸、建築物、地場産業、民俗文化等々の由来と現在の様子とを、とても丁寧に取材した番組です。

職業的なリポーターは登場しません。取材対象の事物を良く知る人物……その多くは、その土地に暮らす一般の方です……が現場の案内役を務めます。そして優しい声の男性ナレーターが要所要所を引き締めながら、番組を進めます。喩えて言えば、撮影地を地元に限った『新日本紀行』とでも言えば良いでしょうか。

テレビの世界について、私はまったくの素人ですから、なにも判るはずがないのですが、それでも事前の取材と下調べを丁寧に重ね、万全のカメラワークを定めてから作っているような気がしました。

そうして映し出される土地の、全てでは無いにせよ、かなりのところが見憶えのある場所であったり、見慣れた場所であったりします。しかし、その番組が伝える事実は、どれもこれも初めて聞くことばかりで、とても新鮮な驚きと発見に満ち溢れているのでした。

たとえば、母の実家に向かう際、いつも使っているあの橋に、そんな逸話があったのか、とか、どことなく風変わりで、いつも目に付いていたあの建物に、そんな由来があったのか、とか、何の変哲もない地元の私鉄ローカル線に、これほどの思いを抱いている人がいたのか、とか……。

しかもその場所のいくつかは、その気になれば歩いても行ける距離にあるのです。「字(あざ)の光景」とでも言えば良いでしょうか。大規模な町村合併で、公式にはすっかり消えてしまった、しかし人々の生活圏を的確に表す言葉として、決して失ってはならない「字」という地名……。

足元にある物語を、もっともっと知りたいと思うのでした。

(了)

2008Krsk017

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