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続 続 磁石。

  • December 22nd, 2008 (Mon) 21:00
  • 家族

2008Penske018

ですから私にとって実家とは、好むと好まざるとに関わらず、いずれジワジワと引き寄せられ、しまいにはピタリとくっついてしまう場所のように思えるのです。それは決して「固執している」とか「執着した」結果ではありません。どちらかというと、自分自身で始末を付ける度胸が無いだけなのです。

尋常ならざるカメラマニアであるところの我が父も、おそらく同じ気持ちなのだろうと思います。それに対して母親は「この土地を始末して、もっと便利の良い余所の土地に移りたい」と、隙あらば公言して憚りません。しかしその母親も、候補に挙げる場所の多くが、同じ市内にある母親の実家の近くだったりしますから、案外、思考様式は変わらないのかもしれません。

人の手が入らなくなった裏山は、あっという間に朽木と枯葉が堆積し、覆うような広葉樹と蔓草と竹藪が群生し、ある意味、元の森に帰っています。おかげで夏場はヤブ蚊が尋常ではありません。私が子どもの頃と比べても、はっきりそれと判るほど、その数は増えています。

百足も多く、夏場の帰省には枕元に火箸が欠かせません。遊び事に毛が生えた程度の畑に、両親が丹精した野菜があるのですが、ここ最近は猪に喰わせるために植えているようなものだと嘆きます。何よりショックだったのは、私にとって思い出の一杯詰まった祖父母の家が、カミさんや子どもには廃屋にしか見えないらしいということでした。

なんとかしなければなりません。いずれも、この10年の間に、なんらかの手を入れなければ、いろんなものを崩れるに任せるしか無くなってしまいます。日本人の平均寿命を考えたって、私の両親が元気で暮らしている間に、何か手を打たなければなりますまい…..。

私にとって幸いなのは、カミさんが至って協力的に振る舞ってくれることです。また、古いものを手入れして、直して使うことに価値を見出してくれていることです。あとは私がこの土地を離れ、実家に戻る算段を付けられるかどうか……。

いよいよ「サンドイッチ世代」と言われる年齢になっているのです。この先の10年に訪れるであろう現実が、いよいよ抜き差しならぬ問題として、私の頭を覆いはじめているのです。

(つづく)

2008Asato036

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