Home > 思惟 > 得難きものは。

得難きものは。

2008Asato026

他県に暮らす学生時代の友人が2人、出張でこの土地を訪ねてきてくれました。お互いに仕事がありましたし、なにより先方は日帰りの旅程。それでもお昼過ぎにこちらに着き、昼食を一緒に摂り、喫茶店に足を伸ばし、用務先までの道のりを、わざと観光地ルートをとりながら、私の車で移動しました。正味3時間ほどを過ごしたでしょうか。

私を含めて3人とも、さほど友達は多くありません。交際の意欲に欠けるというよりも、限られた身近な人数で充分に満足しているのです。とは言え、世間的には「親友」の分類に入ります。なにしろ、学生時代はほとんど毎日、顔を合わせていましたし、長期の休業中には、お互いの実家を訪ねることも良くありました。

しかし、お互いの社会性の欠如故でしょうか、あるいは現在只今の人間関係に、充分満足してしまう性分の所為でしょうか、ここ数年は、滅多に顔を合わせることがありませんでした。電話ですら、まともに話したことはありません。下手をすると、年賀状のやりとりだけで一年が過ぎることもありました。3人が3人とも、家族を連れて互いの土地を訪ね歩く、そんな趣味も無いのでした。

数年ぶりの邂逅は、どことなく気恥ずかしいものでした。列車の到着を、すこしドキドキしながら待っていました。改札口で2人が私に見せたはにかみの表情を、私も彼らに返していたに違い有りません。

食べることに関してまったく無頓着な私ですが、それでも「上出来」と誉められるくらいのお店に連れて行きました。互いの家族のこと、子どものこと、仕事のこと、話題は常に現在のことでしたが、その掛け合いは学生時代となんら変わるところのない調子のものでした。

お互い四十を越えたのだから、この先、ウッカリ誰かが欠けることがあるかもしれぬ、などと悪態をつきながら、お店の人に私のGR1vを手渡して、記念写真を撮ってもらいました。今年の年賀状はこの写真で行こう!!などと、誰からともなく、馬鹿な思いつきも出てきました(しませんけど)。

彼ら2人と再会して、いかに普段の私が職場モードの衣服を身に纏っていたかが良く判りました。どこかで緊張しているのでしょうね。その気も無いのに封印していた「素の自分」を見つけてしまい、困惑と嬉しさとを感じているのでした。

得難きものは「友達」ですね。

2008Asato024

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://memoranda.egoism.jp/blog/2008/12/%e5%be%97%e9%9b%a3%e3%81%8d%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%af%e3%80%82.html/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
得難きものは。 from memoranda

Home > 思惟 > 得難きものは。

Spider
Recent Entries
Recent Comments
Archives
Categories
Now Playing
flickr Photostream
DSCF7851DSCF7849DSCF7848DSCF7846DSCF7844DSCF7840DSCF7839DSCF7853DSCF7833
TagClouds
Search
Feeds
Meta
Counter

Return to page top