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『北海道』。

2008Penske004

東京・青山のRat Hole Galleryで、森山さんの個展『北海道』が昨日開幕したようです。会期は来年2月8日まで。この個展に合わせて、写真集『北海道』がHysteric Glamourから刊行されました。詳細はBueno! Booksのこちらのページからどうぞ。年内は無理ですが、年が明けたら、なんとか口実を作って行きたいなぁ……。

この『北海道』、ちょうど30年前の初夏に撮られたものだそうです。『写真よさようなら』の刊行以降、写真との関わりの中で「肉離れを起こしていた」と言われる時期。まったくカメラを触ることが無く、しかし、写真のことばかり考え続けていたと言われる時期…..。

そんななか、単身で札幌に3ヶ月間を暮らし、その折りに撮られた膨大な写真の数々…..しかもそのほとんどは、ネガのまま未発表の状態だったそうです。今回の写真集『北海道』、森山さんの軌跡の中に封印されたタイムカプセルが、30年ぶりに開かれたということなのかもしれません。

森山さんと北海道との関わりには、明治の写真師・田本研造がいます。ひとつ南の青森県には、昭和39年に39歳の若さで没した小島一郎がいます。いずれも、森山さんという糸のおかげで、私の中に縫い付けられた写真家たちです。

とくに田本研造のことについて、森山さんが語っている言葉がYouTubeにあります(午後6時台の地方ニュース枠で放映されたもののようです。著作権的には、やはり問題があるのかな…..)。それを見ていると、やはり森山さんは言葉の人、論理の人だなぁ……と。その言葉の美しさ…….つまり、明解で論理的であり、しかも聴き手の美的な感性を刺激せずにはおかない何かを、いつも私は感じるのです。

たとえば、森山さんは田本研造の写真を評して「緻密に複写に徹していながら、ギリギリのところで撮り手の記憶や美学が入っている」と言います。人の写真を見て、ここまでの言葉が紡げるものでしょうか……。私がいつも口ごもってしまうのは、凄いことを「凄い!!」とは言えても、「なぜ、凄いと感じる私なのか?」が決して説明できないからです。

いずれにせよ、とても楽しみなのでした。唯一、苦情があるとすれば、もう少し、ファンの懐具合に配慮してもらえたら……と言うことでしょうか。特に今年の後半に入ってからは、嬉し涙も枯れ果てそうな勢いです(苦笑)。

2008Asato023

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