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浮気願望。

2008Nabari038

「・・・・って、やってみない?」と、カミさんが話しかけてきました。先程来、なにやらパソコンとにらめっこしています。私は炬燵で本を読んでいて、完全に上の空でした。「…..ん?」と生返事で答えると、カミさんはもういちど、「うわきがんぼうどちぇっくって、やってみない?」と、嬉しそうに繰り返しました。

「うわきがんぼうどちぇっく」が「浮気願望度チェック」という活字として認識できるまで、数秒の時間を要しました。どうやら、嬉々として快諾できる依頼では無さそうです。とは言え、ここでムキになって思慮なく「否」と答えるのは、好んで濡れ衣を纏うことと同義です。

そうして「諾」とも「否」とも言いあぐねている、そんな私の沈黙こそ、要らざる疑念を抱かせるにうってつけの栄養剤なのでした。「これはいかん。」と悟った私は、取り返しの付かないほど流れてしまった沈黙の十数秒を、「読書に集中しているので、気のない返事しか出来ぬのだ」という「状況証拠」に演出すべく、どこまでも気のない調子で「どうぞ……。」と答えるしかなかったのでした。

そりゃ私だって、「男」の末席を汚しているわけですから、実現可能性はともかくも、一定の条件さえ満たしてしまえば、浮気のひとつやふたつに手を出すことだってあるのかもしれません。

とある外国の友人が「あらゆる男性の脳は端末である(すべての男性はひとつの脳を共有している)」という自国の言い伝えを披露してくれたことがありましたが、激しく同意するしかありませんでした。

それでは、仮にどんな条件が満たされると、私は後顧の憂いなく、浮気に走ることができるのでしょう。自問自答してみたところ、概ね次の7つに集約できそうでした。

●永らく「理想」と錯覚していた性質と容貌とを兼ね備え、
●お互いに気脈が通じ合い、
●先方の両親はじめ、親族一同から歓迎され、
●あとになって怖いお兄さんが登場したりすることもなく、
●金銭的なダメージを被ったりすることもなく、
●ましてや法律関係のお世話になることなど決して無く、
●子どももカミさんも、諸手を挙げて応援してくれる。

ここまでくると、もはや「浮気」ではなく、「人類愛」に満ち溢れた「悟りの境地」と言えるかもしれません。そんな私の潜在意識を暴くことなど、わざわざ心理テストの手を借りずとも、「ホレ、ここにこの通りだ」と披露したくなりましたが、それではカミさんも納得しますまい。

複数の設問に択一で答える形で、10問ばかり付き合ったでしょうか。結果は「浮気願望なし」でした。これに驚いたのは、カミさんよりも私だったでしょう。しかし、そんな素振りはおくびにも出しません。「あたりまえだ。」と言わんばかりの尊大さで、炬燵の座椅子に踏ん反り返ったのでした。

「ホンとかなぁ…..」とカミさんはどこまでも疑念(なんの?)を拭いきれぬ様子。そうしてしばし、パソコンとにらめっこ。で、「あっ、これ女性用だ。」

敗北の決した将棋盤を、故意にひっくり返すかのごとき暴挙に出たのでした。「だったら、おまえがやって見ろ」と言わせなかったものは、ほかならぬ私の愛情そのものなのでした。

それにしても、心理テストって、なんとも傍迷惑なモノです。ちなみに、その翌週、カミさんに隠れてコッソリ試した「不思議ちゃん度テスト」では、100%中90%の確率で、「不思議ちゃん」でした。どゆこと?

2008Nabari044

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