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続 続 二刀流。

2007Yskn036

200mmを付けたFE2。それが大仰に傍目に映るのでは無かろうかという懸念は、まったくの杞憂でした。VR大口径ズームレンズ付の中級機デジ一眼なら、その存在感はFE2など比べものにならないくらい圧倒的です。おまけにその片手には、ポータブルなムービーカメラ……。

折しも、Nikon D90の発売が始まった頃でした。動画撮影機能の搭載について、技術的には充分可能だろうとは思っていました。なにしろ「デジタル・スチルカメラ」とは、要するにビデオカメラの「静止画特化機」だろうと思っていたからです。

しかし、動画撮影機能をもつデジ一眼が発売されたとしても、その需要については全く懐疑的でした。一般的に、家族のイベントの記録の主役はムービーにあり、その機械には既にオマケ的な写真撮影機能が有ることを知っていたからです。

その比重の置き方は人によって異なるはずのスチールとムービーと、そのどちらをも、ほぼ等分に高い画質で記録でき、保存と後処理とを高速に実現する、そんなオールイン・ワンの機械が、この先、主流を占めることになるのでしょうか……。

そうなると、これまで独自の文化を築いてきた「映像」と「写真」という領域…..その担い手も、ある程度明確に峻別できるはずの領域……が、一台の機械の中で、「動画」と「静止画」という、単に「撮影機能の差」でしか無くなるような気もします。

2年前、「違いの判らない男」という記事(こちら)のなかで、「動く画がこれほど鮮明に残せる時代に、敢えて写真を撮る理由はなんなのか?」という同僚の問いに、私は巧く答えられなかったと書きました。 「瞬間」を生け捕りたければ、その前後にまるごと網をかける動画のほうが、はるかに効率が良いはずだという同僚の主張は、まったくその通りだったからです。

今回の運動会での様子を見ていると、間違いなく、そんな時代になるのかもしれないなぁ…..と思うようになりました。ビデオカメラとスチールカメラを区別するものが、単に記憶媒体の違い(DVテープ、ディスク、メモリーカード)でしかないように思えたのです。重たい機械を2台も3台も振り回すより、すべてが1台に納まってくれる方が、都合が良いに決まっています。

ただ、まるで希望がないわけでもありません。ずいぶん以前、ラジオ、テレビ、カセットデッキの三位一体を実現した「ラテカセ」なるものが発売され、一時的には売れたそうですが、結局、その後、主流を占めることは在りませんでした(その発想そのものは、今やパソコンに実現しているのかもしれませんが)。

意外と人間は、「オールイン・ワン」とか「マルチ」には慣れないものでは無かろうか、と思えるのです。また、「その機能はいらないから価格を下げて欲しい」とか、「そこに技術を注ぐくらいなら、カメラとしてしっかりと作り込んで欲しい」といったニーズは、遠からず起きるだろうとも思うのです。

いずれにせよ、いまのところは、私自身の中に漂う「取り残され感」が、なんとも心地良いのでした(笑)。

(了)

2007Yskn028

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