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艶やかな幻覚(1)。

  • July 11th, 2008 (Fri) 21:32
  • 昔話

2007Smz035

大学4年生の夏休みでした。当時はバブル経済の終わり頃…..そろそろハジけるぞぉ〜と囁かれていた頃でした。民間へ就職する友人は、次から次へと複数の会社から内定を得ていました。公務員試験を受験する者は、勉強の真っ最中か、ひと仕事終えてホッとしているかのどちらかでした。

就職活動とは、企業がお金を出して東京に招いてくれたうえ、研修と称してディズニーランドを連れ回してくれるもの(他の会社に人材を取られないための囲い込み)…..というのが、当時の私のイメージでした。そんな売り手市場の只中にあって、私は独り、なにをするでもなく、ただブラブラとしていたのでした。

そんなとき、院生だったゼミの先輩から声をかけられました。なんでも指導教官と院生たちとの共同研究で、急遽、データ入力のアルバイトが必要となり、たいした時給は出せないが、ブラブラしているのなら手伝ってみないか、と言うのです。

まるで経験のない私でしたから、即戦力にならないばかりか、かえって足を引っ張るだろうと、念のため「猫のテ以下ですよ」と自己申告したのですが、先方はよほど困っていたと見えて、「手であればなんでも良い」と言う始末。おまけに、日頃接点は無いとは言え、同じ指導教官を戴く同じゼミの先輩ですから、無碍に断ることもできず、引き受けてしまったのでした。

ワープロソフトの一太郎が、未だVer.3の頃の話しです。表計算ソフトはLotus 1-2-3でしたが、それまで使ったことはありませんでした。フロッピィは3.5DDから3.5HDが主流になりつつありました。ほどなくして、40MBほどだったでしょうか?、外付けのHDDが入ってきました。機械はNEC9801のシリーズでした。

夏の盛り、クーラーなど無い院生の研究室で、都合4台ほどのパソコンを前にして、汗をダラダラ流しながら、ひたすら数字を打ち込むだけの、単調な日々でした。単調でしたが、誤入力があっては大変と、慣れない私には緊張の連続でもあったのでした。

(つづく)

2007Smz025

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