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賃貸と分譲。

  • April 2nd, 2008 (Wed) 23:33
  • 思惟

2007Ishiyama002

他県に実家のある私にとって、いまの住まいは所詮「仮住まい」に過ぎません。しかし、転勤族の親元で過ごしてきた私には、どこであれ、いま現在、暮らしている土地こそが故郷なのです。そんなふうに好意的に思えるのも、気候風土ばかりではなく、人間関係の肌合いに恵まれたからだろうと思っています。

皮肉なことに、目下のところ、いちばん距離を感じているのは、他でもない、実家のある土地なのでした(苦笑)。

独身貴族の我が弟は、今回の転居に際して、中古のマンションを手に入れました。集合住宅の仮住まいである私にとって、マンションを購入することが、どれほどの経済的負担を強いるものか、まるで想像もできません。しかし、血を分けた弟とは言え、どのみち他人事ですから、今回の引越も、半ば野次馬的な興味のもとに手伝うことができたのでした。

こちらを発ったその夜は、みんなでホテルに泊まりました。翌朝、おそらくはローンのための最終的な契約を結ぶために、銀行へ向かいました。そこで業者さん立ち会いのもと、前の入居者から鍵を引き継ぎました。彼はそのまま銀行にとどまり、諸々の手続をすることになりました。

私たち家族は、彼から鍵を1本を預かって、先に件のマンションに向かいました。10時にハウスクリーニングが入る予定だったので、立ち会いが必要だったのです。

「成程、これが「マンション」というものか」というのが、嘘偽りのない感想でした。三人家族の我が住まいよりも広いのです。幸か不幸か、羨ましいという感情は微塵も起こりませんでした。むしろ、独り身でこの広さと付き合う彼が、なんだかとてつもなく不憫に思えて、感傷的になったくらいです。

未だ荷物ひとつ無い、がらんとした状態だったからでしょうか。

(つづく)

2007Ishiyama006

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