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任意と強制(14)。

  • February 20th, 2008 (Wed) 23:53
  • 思惟

2007Mi218-1-1

選べないよりも、選べた方が良いと思っていました。そして、選べるのなら、その選択肢は多い方が良いに決まっていると思っていました。もっと言えば、「思う」と言えるほど確信に満ちたものではなく、「そりゃそうだろう」という「感覚」です。

しかしここ最近、「選べないよりも、選べたほうが良いのだろうか…..?」と、どこかで疑いはじめています。

あふれるほどの商品を抱えた100円ショップ。豊富なメニューに彩られたファミリーレストラン。見切れないほどのライブラリを抱えたレンタルビデオ店。機種の数だけは豊富なクセに、一向に食指の動かないデジタルカメラの数々(最後は私自身の偏見です…..)。

「多数派」とは何なのでしょう。過半数のことなのでしょうか。それとも、ほぼ100%に達していなければ、多数派とは呼べないものなのでしょうか。

数量で言えば多いに越したことは無いのでしょうが、「多数派」を作るのに、そこまでの数はいらないような気がします。

数多あるお仕着せの選択肢は、「あなたらしさ」の大義名分で、人間を微細な差異に誘導し、自己責任の名のもとで、孤独な散票扱いを正当化しています。そんな群れのなかに、ホンの2〜3割でしかない人数の集団があれば、散票たちはその2〜3割を「多数派」と思ってしまうかもしれません。その典型が「視聴率」……。

さして変わらぬ微妙な差異に、吹けば飛ぶような優越感を刺激されての散票です。「選んだ」のではなく、任意に選ばされた「私らしさ」に過ぎないものに、こだわりやプライドや愛着を持てるはずがありません。

暗がりの散票たちの眼に、火影を囲む楽しそうな集いが見えれば、誰しもあっさりと武装解除して、その輪に入ろうとするかも知れません。

(つづく)

2007Mi225

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