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任意と強制(10)。

  • February 14th, 2008 (Thu) 23:47
  • 思惟

2007Mi202

基準点を明確にしなければ意味をなさない数直線とは違って、「任意」と「強制」とは、直線で結ばれた二項対立の極点ではなく、境目の不明瞭なグレースケールのように、相対的な濃淡を表す、折々の便宜上のラベルに過ぎないのかも知れません。

いったいどこまでが自分の意志で、どこからが外から強いられたものなのか…..考えれば考えるほど、不思議な気がします。テレビに限らず、似たような例は、他にもいくらでもあるかも知れませんね。

ところで、そもそも私はこんなことを書こうとしたのではなかったのでした。

私の両親が新しもの好きであることは、以前、このブログでも幾度か取り上げたことがあります。BSやケーブルテレビへの加入、液晶テレビやDVDレコーダーの導入、そして地デジへの移行など、いずれも先頭集団にいなければ気の済まないタチのようです。

DVDを導入した当初、特に母親がホッとしていたのは、収納スペースが少なくて済むことでした。しかし現実には、決して広くは無い室内に、これまでのVHSテープの整理棚とは別に、DVDの収納スペースを増やしただけのことでした。

両親の人生の残り時間を、どれほど多めに見積もっても、そのVHSとDVDを見切ることは無いと思えます。二度と観ない番組を、せっせと録画している姿は、ある意味、とてつもなくグロテスクです。

本人たちがどこまで自覚しているのか分かりませんし、敢えて確かめるようなこともしませんが、傍目には、観ることよりも保存することに価値を置いてるようにしか見えないのでした。

(つづく)

2007Mi211

Comments:2

散歩道 08-02-15 (Fri) 10:38

■marmotbabyさん、
こんにちは。
2月も半ば、日も長くなり、以前の様に「暗くなったから早く退社しよう」の
口実が使いづらくなってきました(笑)
「任意と強制」、どの様な結末を迎えるのか楽しみに拝読させていただいています。

ご両親の行為、生きている証を録画しているのではないでしょうか・・・。

mb 08-02-16 (Sat) 13:36

散歩道さん、こんにちは。
拙い戯言に目を通して頂いていること、本当にありがとうございます。そろそろ、終わらせないと……とは思っているのですが、気が付くと、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ……と(笑)。さんざん引っ張った挙げ句、他愛もない結論になるかも知れません。
保存癖、録画癖の内訳、かつて私自身がそうだっただけに、身につまされながら両親を眺めています(苦笑)。

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