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任意と強制(1)。

  • January 28th, 2008 (Mon) 22:53
  • 思惟

2007Mi165

昭和天皇が崩御したとき、私は大学2年生でした。帰省を終えて下宿に戻っていました。閑散とした学食で、ひとり寂しく鯖の味噌煮定食を食べたのがいけませんでした。その日から崩御を挟んでの前後3日、私は食あたりで七転八倒したのです。

医者に行こうにも、嘔吐が襲ってくるのでどうしようもありません。食べたものをすべて吐き出したはずなのに、いっこうに治まる気配が無いのです。後にも先にも、あれほどの嘔吐を経験したことはありませんでした。

とりあえず、脱水症状を避けようとしたのか、間断なく襲いかかる吐き気に実体を与えようとしたのか、それとも多少の洗浄効果を期待したのか判りませんが、下宿のすぐ脇の自販機でポカリスエットを買い込んで、飲んでは吐き、吐いては飲むを繰り返していました。

六畳一間の下宿です。当時は電話も持っていませんでした。ひたすらおとなしく、この波が鎮まるのを待つ以外にありませんでした。いま考えれば、素人判断もはなはだしい(苦笑)。若さ故の無分別と、判断力の無さだったのでしょうね。

あれ以来、鯖の味噌煮はまったく受け付けられなくなりました。もともと、青魚系が好きな方ではありませんでしたが、これは決定的な出来事でした。その後、カミさんと一緒になってからは、青魚系の焼き魚とシメサバを克服することはできましたが、味噌煮だけは匂いをかぐのもダメなのです。

いずれにせよ、昭和が終わりを告げた日に、私はそんな情けない状態だったのでした。きっと、生涯消えることのない記憶です。

(つづく)

2007Mi175

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