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続 続 夜明け前。

2006Octtyo108

喩えて言えば、「いつだって、逢いたいときにあなたは居ない」といった心地でした。「仕事で使う」とは言え、日がな一日、持ち歩いているわけではありません。その間隔たるや、恐ろしく間の空いたもので、短くても3週間、長くて3ヶ月は当たり前……。

ですから、いつだってバッテリー切れだったのです。電源を入れて緑のランプが点灯し、液晶画面が眼を覚まします。電池の残量表示は、たっぷり満タンを示しています。安心して二、三度ズーミングを繰り返し、いざシャッターを切る段になって、無情にも電池が切れてしまいます。

特にストロボ撮影はいけません。日中でも屋内で使うので、光量を補うために発光させます。すると、それも一、二度発光しただけで、いとも簡単にダウンしています。

最初から「あなたは居ない」と判っていたなら、こちらも心づもりが出来るわけです。振り向いてくれない相手に思いを寄せても仕方がないので、スペアのバッテリーを用意する、最初から別の機械をチョイスする、撮ること自体を諦める…..いくつも選択肢はあるはずなのです。

しかし、少しだけ振り向いてくれる……つまり、常に起動だけはしてくれる余力を残しているところが、この機械のズルいところです。だから、ついつい、手を伸ばしてしまう……。

そんなことを繰り返していると、さすがにこちらも学習します。「次こそは機嫌良く動いてくれますように……」と、珍しく前日から充電器にかけてご機嫌を伺ってみたり、「おかわり」と言う名のスペアバッテリーまで用意したりしていました。

しかしそれすらも、間が空いてしまうと軒並みカラッポになっていて、かえってご機嫌をうかがう相手(バッテリー)が増えてしまうだけなのでした。オマケに「メモリー効果」とやらのおかげで、たっぷり充電したはずが、使い方によっては30分と持たない始末……。

そんなこんなで、私にとってデジカメとは、使えないモノの代名詞になってしまっていたのでした。そんな記憶のトラウマです。忘れてしまいたくなるのが人情でしょう(笑)。

当時、新しもの好きの私の叔父が、スイバル式のNikonのデジカメを持っていました。こちらは汎用の単三乾電池が使える優れものでした。叔父に「バッテリーは持つのか?」と訊ねると、「リモコン用の乾電池が、いっぱいできる」と苦笑いしていました。

今日に至るまで、なおもデジカメに触手が動かず、また携帯電話を持っていない理由は、もっぱら、このバッテリーとのお付き合いを想像してのことなのでした。

と、言っている端から、GR Digital生産終了の告知。そして、年末には後継機が出るのではないかという、まことしやかな噂……。

いえいえ、この世からバッテリー不安が無くなるまで、決して興味は湧かないのです。

たぶん。

(了)

2006Octtyo1091

Comments:4

complex_cat 07-10-19 (Fri) 23:02

 やはりフィルムカメラからのユーザーは,特に,最初が電機メーカーのデジカメを使うと,いくつかのトラウマを抱えるものだと思います。
 単3型が使える機種だったら,反エコや放電不安は少しは減るでしょうから,電圧が合えば,エネループを叔父上に教えてあげてください。
 最初に購入したのがIXY D400だったのも,ちゃんと光学ファインダーが付いているからで,現在に至るまでコストがかさんでもあのシリーズの評価すべき特徴の一つだと思っています。
 フィルムであれ,デジイチであれ,私が一眼レフの光学ファインダーが好きなのは,電池が無くてもあれだけの像を見せてくれる液晶モニターは,ドラえもんでも無理だろうと思うからです。私の死後,光学ファインダーも消滅,デジカメしか存在しない世代の人間が見たら,中には永久機関を見るようなショックを受ける人は居ないでしょうか。
 ちなみに,AFですらない内蔵ストロボもないRICOHのXR10Pを自動撮影に使っていますが,電池は単三×4本という仕様で,電池が無くなるときが来るのか(Undischarged?)と思うようなカメラです。こういうのは,絶対にデジカメでは無理ですね。
http://complexcat.exblog.jp/3808852
でも,今使っている私のデジカメ,どれもいつ充電したか忘れるほど電池食いませんよ。

mb 07-10-22 (Mon) 23:59

C_Cさん、こんばんは。返信が遅くなってすみませんでした。
やはりフィルムカメラからのスイッチャーは、とりわけバッテリーとファインダーの「見え」にトラウマを抱えるものなんですね。その気持ち、とってもよく判ります(苦笑)。
エネループ、今夏、帰省したおりに、父から聞きました。とても持ちの良い電池だとか。叔父はとっくの昔にCanonのデジタル一眼レフを手に入れていました(笑)。
さて、私は…..。「最近のデジカメは、電池は持つよ」と同僚が言ってました。「ちなみに、どのくらい?」と訊ねたところ、「フル充電で2日くらい。ストロボを使わなければもっと持つ。スペアをひとつ持っていれば、たいていの旅行には問題が無い」と胸を張ります。
違うんです……。私のGR1v、CR2電池1個で楽に3ヶ月、30本は持ちます。もっともつかも。F3は、LR44のボタン電池2個で1年間は交換不要。Pen Sに至っては電池不要……。私が不安を抱えずにすませられるバッテリーの「持ち」とは、このくらいのことを言うのです。
そんなデジカメ、できるはずがありませんよね(笑)

散歩道 07-10-23 (Tue) 16:19

■marmotbabyさん、
毎日鞄に入れて持って歩いていますが、
撮る日もあれば使わない日もありで、充電は月に一度位でしょうか。
でも、バッテリーがなければ動きませんし・・・。
一度便利さを知ってしまうと、なかなか後には戻れない弱さがあります。
フィルムで撮った方がコクも味もあるのは分かっているのですが、
気軽さには変えられない呪縛からは当分逃げられそうにもありません。

mb 07-10-24 (Wed) 18:45

散歩道さん、こんばんは。
知らない間に、デジカメのバッテリーは着実に進歩していたんですね…..。月に一度の充電で持つのなら、すこし考えてみたくなります。放置していても、それによって自然放電することは無いのかな…..。この記事で取り上げたデジカメ、「漏電?」と思うくらい、無くなってしまっていたのでした。
私は逆の意味で、初期のデジカメの使えなさに囚われているようです。当面、それでも良いかな、と(笑)。

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