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重力の鎖。

2006Dks045

書き進めているうちに、当初、思い描いていた話題から大幅に逸れてしまうことが多々あります。そうして書き終えてみると、まるで予想もしなかった内容が「本文」の顔をして座っています。昨日の記事も、さしずめそのようなもののひとつです。

……というような書き出しで始まる記事を、もしかするといままでに2、3本は書いていたかもしれません(苦笑)。

本当に書こうとしていたことは、「終わるまで、終わらない」という、至極当たり前のことでした。

一世を風靡した著名人の、その唐突な訃報記事に接するたび、華々しく活躍していた日々と、その盛りを過ぎて以降、彼岸へ旅立つまでの、決して華々しいとは言えない日々との落差とに、ふと思いをはせることがあります。

もちろん、同じ人間なのですから、そうした著名人にも日常の暮らしがあり、我々となんら変わるところなく、一喜一憂したり、喜怒哀楽を抱えたり、役場と関わりをもったりすることがあるはずです。

そうした「生活」をフラットに送り続けることが、いかに困難なものか、あるいは「生活」というものがもつ「脆さ」を、来年に不惑を控えた私は日々実感しつつあります。

仮に「生活」を「飛び続けること」なのだと考えれば、その飛行は、まさに「終わるまで、終わらない」のだなぁ…..と。

メディアが提供する物語の多くが、「終わりのある物語」であるために、すっかり「終わること」に飼い慣らされているような気がします。ですから、著名人の訃報記事に接して慄然とするのは、「終わった」ことへの驚きでは無く、「続いていたのか……」という驚きによるのかもしれません。

映画『オネアミスの翼』によると、人工衛星とは、地球の引力と同等の推進力を持つことで飛行し、周回軌道を得る、つまり、「「飛んでいる」と言うよりも、常に落ち続けている」のだとか。

重力の鎖と馴れ合うことで、はじめてフラットに飛び続けることができるのかと思うと、そこに必要な持久力を思わずにはいられないのでした。

2006Dks026-1-1

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