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遍歴。

2006Dks057

いつもお世話になっている“Day of SLOW PHOTOGRAPH”のHIROSHIさんが、このたび、めでたくF3オーナーになられました。祝意を表して、久しぶりのF3記事です(HIROSHIさん、勝手に記事にしてすみません)。

最初のNikkorを何にするか、50mm f1.4sと35mm f2sでお悩みのご様子です。とりあえず、私は50mm f1.4sをお勧めしたのですが、実はあまり心配していません。と言うのも、早晩…..すくなくも今年度中には…..2本とも手に入れられるだろうと思うからです(笑)。

そんな煽りは迷惑千万なことかと思いますし、私もカミさんから「あんたと一緒にするんじゃない」と叱責されるでしょう。

でも。そこがNikkorのNikkorたる所以かと。

私の場合、手持ちのNikkorは全て中古で手に入れました。そのリストはこちら。なんの自慢にもなりませんが、この時点から1本も増えていません。

なかでも、たとえば50mm。オーソドックスにf1.4sを手に入れると、いつの頃からか「標準レンズだもんなぁ…..」と貶めている私がいます。そして、身の程もわきまえず、噂のNoct Nikkorに興味を覚え始めるのですが、あまりに高価で手が出るはずもありません。

そこでNoct Nikkorの代理消費として、ほぼ同じ形状の50mm f1.2sが気になり始めます。なんとも蠱惑的でグラマラスな鏡胴…..吸い込まれそうな前玉…..、そしてなにより、f1.4sと変わらないその価格…..。

そうして手に入れたf1.2s。しかし、F3にくっつけた途端、あなたは驚愕するでしょう。完璧とも思えたf1.4sとのスタイルは無惨に崩れ去り、とてつもなく重い。そうしてピント合わせのラバー部と、絞りリングの径の違いに困惑し、馴染むことがありません。

なにより、専用フードHS-12を装着した途端、あれほど奥ゆかしかったF3が、にわかに自己主張を始めます。それはまるで、モモタロスに憑依された良太郎のようなものです。

こんなはずではなかった…..。

やはりレンズは軽量コンパクトに限る。開放f値を押し上げた巨大なガラス玉に振り回されるより、暗くても無理のない設計の、定評ある良心的なレンズの方が、私には向いている……そういえば「パンケーキレンズ」ってのがあったっけ?

勇み足で手に入れたのは、プラ鏡胴、輸出仕様の50mm f1.8sです。あとで知ったところでは、EMと同時期に生産・販売された、ピントリングがラバー仕様の50mm f1.8sがあり、しかもこちらのほうが作りも写りも良く、最短撮影距離も短く、また「パンケーキ」の呼称に耐えうる薄さだったり…..。

やはりそうして手に入れたf1.8s。たしかに軽い。でも、軽すぎる…..。

FAやFE2等の中級機との組み合わせは、文句なしに絶妙です(特に専用メタルフードHS-11装着時)が、F3との組み合わせとなると、役不足の感が否めません、なにより「カニの爪」を持たないことが、役不足の演出に拍車をかけてしまうのです。

同じ焦点距離にもかかわらず、計画性の無さと自制心の欠如から、こうして都合4本のレンズが揃うことになります。そうしてグルッとひとめぐりして、最初のf1.4sに回帰するのです。重さ、形状、写り等、そのトータルバランス……特に、専用フードのHS-9を装着したときの美しさと言ったら…..。

で、気がつくと、最初に手に入れたf1.4s、使い込まれて良い具合にヤレています。当面、製造中止になることは無さそうですが、今のうちに「はじめての新品」でもう一個……。

2006Dks046

Comments:8

HIROSHI 07-06-20 (Wed) 11:26

おおーボクの名前がmemorandaの記事に(笑)
光栄です、ありがとうございます☆
思わず読みながら膝を叩いて笑ってしまいました(笑)
あまりのMBさんの推察力の鋭さに(^^;
経済的にも一度に2本はキツイのですが、きっと今回買わなかったほうを2本目として何れ買っているでしょうね。
いやはや、お見通しですな(笑)
いえいえ、煽りだなんて思っていませんよ。
ありがたい天からの声として聞いています(笑)
ノクト・ニッコール、ヨダレが出ますね。
欲しくない人なんて居ないでしょう、このレンズ。
さて、もう暫くは物欲との戦いが続きそうです(汗

mb 07-06-22 (Fri) 22:07

HIROSHIさん、返信、遅くなってすみませんでした。
かえすがえすも、お恥ずかしい限りです。くれぐれも、同じ轍を踏まれることのありませんように…..。
もちろん、「何を撮るのか?」によってレンズのチョイスが決まるわけです。間違えても、レンズを決めてから被写体を探したりすることの無いように…..。あれほど揃えたNikkor、実は持て余しているのです。とは言え、身銭を切って揃えたわけですから愛着もあり、おいそれと手放すわけに行かなくなります。そうして防湿庫がいっぱいに…..。
HIROSHIさんのF3使用レポ、楽しみにしています。

omote 07-06-26 (Tue) 15:13

実は、最近こっそりニコンユーザーになりました。
ボディを買ったのは大分前だったのですが、どのレンズを買うべきか迷ってしまって…。今はとりあえず、35mmで茶を濁しています。

やはり、50mmf1.4sは必要ですかね(^^;)

mb 07-06-26 (Tue) 22:35

omoteさんがどのボディをチョイスされたのか、とてつもなく、コッソリと気になったりします(笑)。
35mmはf2sですか? それともf1.4s…..?
どちらにしても、素晴らしいレンズですよね(私はf1.4sは未体験ですが….)。

さて、お問い合わせの件ですが、単刀直入にお答えします。

>やはり、50mmf1.4sは必要ですかね(^^;)

はい。必要です。ドン!

omote 07-06-27 (Wed) 20:16

なんだか言いにくいのですが(?)、F6です(小声)。ニコンの銀塩魂にグッときて買ってしまいました。愛用してきたミノルタのカメラ事業撤退も大きな理由です。

いつまで修理ができるかわからないカメラでは撮影に没頭できないこと
ミノルタにせまる見えと切れのあるファインダーであること
ガシガシ使う私についてこれるタフネスであること
どんな時も裏切らないこと
どんな場面でも私に我慢を強いることがないこと
フィルムが使えること

以上を満たすのは、F6しかありませんでした。ライカM4やペンタックスMXも大好きで手放せませんけれど上記全てを満たすことはできません。F6…いいです(^-^)

50mmf1.4s、早速買ってきます。やさしく背中を押していただいて感謝です~。

mb 07-06-27 (Wed) 22:07

ぬぁ゛〜!!! F6ですかぁ゛〜!!!!!!
さすが、omoteさん! 頂いたコメントを拝読して、その熟慮の過程が目に浮かぶようです。

F6…..。私も実は気になっているんです。銀塩AF一眼レフ、一台も持っていないので、せめて一台くらい手元にあっても良いのではないかと、訳のわからぬつぶやきが頭蓋の内をこだましています。しかし、以前、実機を手に取った折りに感覚したのは、やはり私には大きすぎる、重すぎる、いらんよな、という身体の反応……しかし「慣れだよ、慣れ。」と囁く私の心…..。

思わぬ伏兵に出会った心地です。背中を押して差し上げたつもりが、とてつもない逆バネに遭遇してしまい、ほとんど陥落寸前です。いやいや、私にはカミさんという鉄の防壁が…..。しかし、ぬぅぅ〜……。

omote 07-06-28 (Thu) 14:45

うふふ。
是非共に、現役カメラにして銀塩の終着駅である孤高のニコンを、全てのシチュエーションで自らの視神経と意味ネットワークの関係性を紡ぎ再構成を促すツールとして酷使しましょう(^-^)

世間ではいろいろ言われるF6ですが、おっしゃる通り慣れると握りのよいグリップによって、その重さはさほ感じなくなりますし、そのグリップにより、多少の重量の違いよりも疲れにくさと撮影時の集中の高まり、そしてブレへの強さがきわだってきます。

本当に考えられてつくられている、その作り手の思想というか顔がみえてくるカメラです。
細部に宿る拘りが、私の写欲を刺激してやまないのでございます。こればかりは、文章で説明の出来ない、どうしようもないことなのですが、真実なのです。写真を撮るという行為を、さりげなく(バランスよく)満足させてくれ、その充足は相当に密度の高いものです。良い物はイイですね。

キムタクではありませんが。やっぱいいわ、ニコン(^^;)

mb 07-06-29 (Fri) 2:23

あ。なんだかとてつもなく論理的かつ哲学的修辞に満ちた誘い(いざない)が……。

でも、諦めたわけではないのです。近い将来、最新の測光システムを内蔵した、MF銀塩最高峰の”New F3″が限定で登場することを…..あるいは”F7″として登場することも…..とでも言わない限り、omoteさんの誘惑に抗そうにないのでした(苦笑)

そのポテンシャルにもかかわらず、予告された悲運を背負う、F一桁偶数機…..。F6、やはり良いですか……。

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