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続 記憶をなぞる。

2006Dks018

あれから30数年の月日を経て、今度は私の番になりました。しかし、以前「ひねくれた親」(こちら)という記事にも書いたとおり、私は極力、息子を特撮ヒーローものから遠ざけて育てようと思っていました。

もちろん、いわゆる「教育的配慮」などではありません。放っておけば、自然と巻き込まれる事柄に、敢えて意図的に(そして本人には、それと判らないように)棹させば、いったいどんな人間が出来上がるものか、試してみたくなったのです。

ところが、幼稚園に上がり、お友達との関係もできてくれば、そんな親の画策など、まるで歯が立たないことが良く判りました(苦笑)。「『かめんらいだーかぶと』の「うつしえ」だよ!」とか、「○○くん、でんおー・べると、もってるんだよ」とか。

そんな息子を前にして、白状すれば、抑えが効かなくなったのは、むしろ私の方なのです。なにしろ、私くらい、特撮ヒーローものの洗礼を受けて育った人間はありません。ここだけの話ですが、私の両親が誇らしげに飾った最初の絵は、いささか小太りな『人造人間キカイダー』だったのでした。

当時から、何事につけ、「極める」に至るほどの「オタク魂」に欠けています。しかし「ひととおり、人並みには知っていたい」という野次馬根性は旺盛です。ですから、いまでも「当時観た特撮ヒーローもののタイトルを挙げよ」と言われれば、湯水のごとく溢れ出るのです。

そんなこんなで、この1ヶ月ばかり、Wikipediaで、かつてのヒーローもののタイトルばかり検索していました。そのなかには、思わぬ発見もあり、「なるほど、そうだったのか!」と膝を打つこともあれば、なんとも言えず、複雑な気持ちになることもありました。

とりわけ、主役を演じた役者さんで、その後を不遇に過ごしたり、あるいは既に彼岸の人となっていたことを知ると、なんともやるせない気持ちになりました。

役名しか記憶になくても、いまも当時と変わらぬほどの鮮やかさで、その容姿を思い出せる俳優さんがたくさんいます。しかし、当時幼かった私が、いよいよ来年には不惑を迎えるのと同じように、私に流れたのとまったく同じだけの時間が、その役者さんたちにも降り注ぎ、ある人はその途中で既に他界していたという冷厳な事実は、そこはかとなく、背筋を寒くさせるものだったのです。

(つづく)

2006Dks012

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