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『のだめ』。

  • January 8th, 2007 (Mon) 19:53
  • 電視

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昨年の11月のことです。お昼休み、他の同僚たちのいる部屋を覗いたとき、60歳近い上司に呼び止められ、「『のだめカンタービレ』を観ているか?」と訊ねられました。それが何かを知らなかった私は、むろん、何を訊ねられたのかさえ判りませんでした。

仕方なく「観ていません」と答えると、申し合わせたかのように、他の同僚から「え゛〜っ!!」と悲痛な叫び声が上がりました。なかには、「あ〜あ、これでここ(職場)の視聴率が下がっちゃった」とまで言われる始末でした。

その後、その上司は「そこへ直れ!」と言わんばかりに、そもそも『のだめ』が何であるかを講釈しはじめたのでした。おかげで「のだめ」が主人公のあだ名であることは判りましたが、どのように面白いドラマなのか、一話たりとも観ていなかった私は、頭上を飛び交う同僚の言葉に、まったくついて行けなかったのでした。

それではその後、改心して私が『のだめ』を観るようになったかと言えば、とうとうチャンネルを合わせることなく終わってしまいました。おかげで未だに『のだめ』が何であったのか、判らずじまいなのです。

以前にも書いたかも知れませんが、かつての私は筋金入りのテレビっ子でした。すくなくも、30代の前半まではそうでした。新聞を取る代わりに『ザ・テレビジョン』を欠かさず購読し、観もしないドラマのストーリーや配役まで、きちんと頭に入っている状態でした。

憑きものが落ちたのは、日本のテレビから1年間、遠ざかっていたためでしょうか。とにかく、民放にチャンネルを合わせることが無くなりました。

気になる俳優が出演したり、好みの脚本家の作品なら、最初から最後まで録画しなければ気の済まないタチでした。バラエティの特番も、さんまさんとダウンタウンの出るものは、必ず永久保存にしていました。

(余談ですが、さんまさんが自分の番組で文字テロップを一切使わないのは、「お笑い芸人」としての矜持なのではないかと思っています)。

『ガキの使い』の名作、「24時間鬼ごっこ」の流れを汲むバラエティが、この年末年始に放映されていたようです。昨夜、そのことを知りました。かつての私なら、見逃したことを地団駄踏んで悔しがっていたはずですが、いまではまったく平気です。

ニュースとドキュメンタリーとF1さえ観られれば、あとは無くても良いくらいです。もちろん、現実にテレビが無くなると困るのですが、どこかしら「もう良いよ」と思っている自分がいます。

加齢とともに、新しいものへの興味を失いつつあるのでしょうか。それとも、本当に日本のテレビがつまらなくなってしまったのでしょうか。あるいは、「テレビという仕組み」にできることの「臨界点」に達しつつあるのでしょうか……。

実家の両親の前衛ぶりと、あまりに退嬰的な自分自身を比べてみて、両親よりも枯れつつありそうな、我と我が身を省みてしまうのでした。

(あっ、でも『結婚できない男』にはハマっていました。)

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Comments:5

sus 07-01-09 (Tue) 1:49

「のだめ」一生懸命の人は大方が元演奏者です(独断と偏見)。
楽譜の和音記号sus(suspended 4th)をBlogネームに使っているくらいで、わたしも実はその一人で拙ページにもあるように再び楽器を始めてしまったのでした。なんでそこまで入れ込んでしまうのか、「のだめ」を見て、音楽に明るくなかった同居人にも少しは伝わったようで、わたしが楽器を抱えていても構い無しでいてくれています(苦笑)
尊敬する演奏家は頭に置きつつ、好きな音楽をを奏でる・・写真と似ていますね!(実は撮影と演奏は全く逆の行為なのですが)

HAYASHI 07-01-09 (Tue) 3:04

こんばんは、HAYASHIです。
ドラマは何と言っても本だと思ってます。
内容が良いと力が入ります。
以前「僕と彼女と彼女の生きる道」通称「ボク生き」と言う作品をやりましたが一話目の台本を読んで確信した事がありました。
「これはいける」と同時に二話目が早く読みたくなり、その思いは最終回まで続きました。
撮影してて泣いた事もあります。
DVDも出てますので、おすすめ作品です。
よかったら観て下さい。

marmotbaby 07-01-09 (Tue) 22:48

>susさん
ハンドルの由来がようやく分かりました(喜)。なるほど、和音記号からとられたんですね。
楽器を使いこなせる方を、本当にうらやましく思います。私の場合、もっぱら聴くほうが専門で、どうかすると、手拍子さえ、人と合わせることができません。
音楽と写真、実はつながりはあるのだそうです。誰かは忘れましたが、「ネガは楽譜、焼付は演奏」という言葉があるそうです。この言葉を聞いて、私は俄然、焼付に興味が出て来たのでした(笑)。

>HAYASHIさん
映像作品を作るにあたって、脚本がその質を左右することは、耳にしたことがありましたが、本当なんですね…..。ドラマづくりに携わっておられる方が認識できる世界の広さ・深さと、無責任な一視聴者に理解できる範疇の狭さを識る思いがします。やはりテレビを好きになるには、作り手にまわるのが一番ですね。
HAYASHIさんを前に、あるいは非礼な記事になっていたかもしれません。どうかお赦し下さい。『僕と彼女と彼女の生きる道』、今度、拝見してみます!

complex_cat 07-01-11 (Thu) 18:35

私は原作主義で,のだめもNANAも,コミックは読破しました。TV化や映画化で,原作を超えるというのは,原作が大したこと無い場合のみと思っているところがあります。というわけで,思い入れがある作品であればあるほど,TV化された作品世界を,配役がどうだこうだとか,ちょっとイメージ違うとか微笑ましく一緒に愛でることが出来ない天の邪鬼です。どうも原作を読んだときの作品世界の時間感覚や情緒的違和感が許容できないようです。不自由です。
 そうは言っても,ちゃんと作られたものは評価します。ハリー・ポッター3なんかも,それなりに楽しんではいますが,自分の究極呪文時の化身が,父のそれと同じであったと知る瞬間とかの描き方もの足りず,自分内部では最後に,こけましたが。
 原作がコミックでTV(アニメ)化で評価しているのもあります。忍風カムイ外伝とか(絶対,誰も知りませんね)。というわけで,金管やっていたワイフと一緒にTV見てみます。

marmotbaby 07-01-14 (Sun) 21:28

C_Cさん、返信、遅くなってすみませんでした。
そうですか、原作をご覧になっているのですね。私の場合、原作であれ、映像化された作品であれ、最初に触れたものに強い印象を持ってしまいます。ですから気の毒なことに、あとに触れたモノの方は(世間の評価とは別に)、私の中ではひどい扱われ方をしています(笑)。

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