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異国の風景。

2006Sdi030-1

出張から戻ってきました。片道およそ3時間の行程でしたから、いくつか本を持ち歩きました。仙台への出張以来、移動中に本を読むことができるようになりました。

「このブログを続けるためのネタ探し」と言えば、動機はとても不純ですが、読後すぐに書評を挙げられるほどの力は無いので、ほとんど読み捨ててしまっています。

ただ、軽率な読後感を披瀝して、後々、自縄自縛に陥るよりは良いかな…..とも思います。直接繋がることはなくとも、ブログを続けることが読書を促してくれますし、おかげで貧相な脳も、多少は活性化するようです。反射神経を鍛えるよりは、寝かせて発酵を待つ方が良いかも知れません。

とりあえず、読んだ本だけ、ご紹介。ひとつは梅田望夫さんと平野啓一郎さんの対談を収録した『ウェブ人間論』(新潮新書)。もうひとつは浜井浩一さんと芹沢一也さんの共著『犯罪不安社会』(光文社新書)です。

特に後者は、路上スナップを趣味とする私にとって、示唆に満ちたものでした。善良な市民のボランタリズムが相互監視の網目を張り巡らせ、ゼロ・トレランス(寛容度ゼロ)の社会を作りつつある現実には、おぞましいものを感じざるを得ませんでした。

いずれじっくり、考えてみたいテーマです。路上で他人を撮ること、他人が写り込むこと、撮ることが「暴力」に転移する瞬間……。

実は今回、Pen S3.5に1600を詰め、夜の街を撮り歩くつもりでした。しかし、この本を読み、また車中では読み終えることができなかったので、そのままホテルに籠もってしまいました。

読み終わったのは夜の9時頃でしたから、そのあと街に繰り出しても良かったのですが、どことなく、恐いものを感じて、遂にその夜はホテルに籠もりっぱなしでした。

とは言え、せっかく詰めたフィルムを使わないのも勿体ないので、プーチン政権を特集したNHKのドキュメンタリーばかりを写していました。

自ら一歩も動かずとも、親切なことに、テレビはひっきりなしに異国の風景を映し出してくれています。そのことを、いままで当たり前に甘受していた私自身の感性の摩滅と、実は異様な瞬間に遭遇しているのだという自覚が綯い交ぜになりました。

風景を均質にしてしまう、ファインダーという覗き穴のおかげでしょうか。気が付くと、40コマほどもシャッターを切っていたのでした(苦笑)。

2006Sdi023

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