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沖縄のサンタ。

  • December 27th, 2006 (Wed) 19:04
  • 家族

2006Sdi019-3

戦前生まれの両親を持つ世代に特有のことかも知れませんが、私が子どもの頃、クリスマスを祝う習慣はあまりありませんでした。親からプレゼントをもらうようになったのは、あるいは小学生になってからかも知れません。

我が家の場合、それはそれは慎ましいものでした。玩具よりも本の方が多かったと思います。ハッキリ憶えているのは、子ども向けに書かれた戦艦大和の図鑑だったでしょうか。『宇宙戦艦ヤマト』が流行っていた頃の話です。

「子どもに贅沢をさせるとロクなことは無い」と、固く信じて疑わない両親にとって、右肩上がりに豊かになる社会は、嬉しくもあり、不可思議でもあり、また子どもを育てるうえでは、自らの幼少期とのあまりの落差に戸惑いを憶えるものだったかも知れません。

そんな両親に躾けられた私自身も、やはり子どもには必要以上の贅沢をさせるべきでは無かろう…..と思っています。そうして浮いた可処分所得を私の機械に回すことに、ほんの一瞬、疚しさを感じることはあれど、喉元過ぎれば何とやらで、気が付けば見事に自分を正当化しています。まさに、人に厳しく、自分に甘く。

過日、沖縄に住む義父母から、規格外に大きな箱が届きました。息子へのクリスマスプレゼントでした。ジャンボ機と空港がセットになっている、巨大なLEGOブロックでした。義母の話では、とある日の沖縄のトイザらスで「これが良い!」と指をさして駄々をこねる義父がいたのだそうです。

おかげで「我が家のサンタさん」の贈り物(『仮面ライダーカブト』のピストルのようなもの。時価3,000円相当。動きに合わせて音が鳴る仕様)は、すっかり霞んでしまいました。巨大なLEGOの箱を前にして、息子は「早く作れ。」と矢の催促です。

御礼の電話を入れました。義弟の結婚式の折、私が大量に撮ったスナップの返礼も兼ねていることが判りました。ありがたいこと、このうえないのですが、その先が「私」ではなく息子であることに、すこしばかり釈然としない気持ちも……。

義父によれば「「5〜12歳が対象」と書いてあったので、ゆっくり作ればずいぶん長い間、愉しめるだろうと思って……」とのことでした。その壮大な計画に眩暈を覚えつつ、「いや、お義父さん、今週中に完成させなければ、息子はどうにも承知してくれない模様です」と答えるのが精一杯でした。

カミさんも「私が子ども頃、こんな高価なモノをもらったことが無い」と笑っています。そもそも、義父がクリスマスの夜に家に居ること自体が有り得ず、多忙を極めた壮年期であったようです。

この1年間、息子とカミさんを沖縄に帰してやれなかったことを、義父母に対して申し訳なく思いました。そして、祖父母を愛し、また祖父母に愛される孫にするためには、私自身が息子にとって、きちんと嫌われ者の役を演じなければならないとも思うのでした。

ですから、来年から我が家のサンタは、もっぱら沖縄からやって来ることになりそうです。そうして浮いた可処分所得はもちろん…….。2006Sdi028-1

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